Fw:バガボンドとわもん2/真剣勝負《わもん黒帯初段: ナカジ》

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吉岡清十郎と吉岡伝七郎。

武蔵との戦いに、相次いで散った兄弟です。

 

吉岡道場当主の家に生まれた二人には、

しかし少年時代から

誰の目にも明らかな実力の差がありました。

 

それを決定的なものとしたのは、

「現地現場」での

経験の積み重ねではないでしょうか。

 

才の違いを見切った父親は、

秀でた長男清十郎を後継者に据え、

極秘で彼にのみ、文字通りの「真剣勝負」を

訓練させます。

 

一つ間違えば命はない。

 

実父から与えられた過酷な環境下を、

それでも清十郎は勝ちつづけ、

その身に無数の刀傷を刻みながら

生き延びていきます。

 

道場という、ルールと身分に守られた空間で

木刀を振り、「稽古」を積むのみの伝七郎には、

剣の境地は望むべくもありません。

 

 

「わもん」において

やぶちゃんは常々強調されます。

 

「現地現場で通用するか否かがすべて」と。

 

もちろん、わもん塾や心徒塾でも

参加者全員、本気で「聞く」に挑むのですが、

問われるのは、そこでの気づき、学び、体得を、

いかに日常の随所で生かしきれるか、です。

 

「365日・24時間」の「わもん状態」を維持し、

いつ、いかなるときも油断せず、

予想外のことに巻き込まれても揺れない。

 

「誰のため、何のため」を常に自問し、ぶれない。

 

そのような状態でこそ

「命と命のぶつかりあい」としての「聞く」も

可能となるのでしょう。

 

遠い遠い道です。

が、求めつづけなければならない境地です。

 

《ナカジ》

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