Fw:わもんな言葉59−心ある一人《わもん黒帯三段: サノトモ》

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『黒帯日めくりカレンダー』、27日の言葉は「心ある一人――自分のあり方が世界をつくる最初の一滴になる。」

この言葉を見たのは、池谷裕二さんの『単純な脳、複雑な「私」』という本を読み終えたときでした。

以前に、わもんな言葉で「バタフライ効果」というものに言及したことがあります。

「ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスで台風となる」という例えで、無視できるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となることを指します。

冒頭の一滴は、蝶の羽ばたきと捉えていいでしょう。

自分のあり方が、世界をつくる最初の一滴、羽ばたきです。

『単純な脳、複雑な「私」』のなかで、「自己組織化マップ」の紹介がありました。

「自己組織化」というのは、簡単にいうと、教えていないのに自然に秩序が生まれてくることをいいます。

紹介されていた「自己組織化マップ」は、10×10マス(計100マス)の色の変化のシュミレーションで、ランダムに色づけされた10×10マス(計100マス)に色を混ぜていく様子です。

ランダムに色づけられた100マスのパレット内ひとつに色を混ぜます。

このとき混ぜる色は、これもまたランダムに色づけられたもの。

ルールは2つで、1つは、ランダムに色づけられた1色を100マスの色の中で一番近い色のパレットに混ぜるということ。

もうひとつは、その色の混ざったパレットの上下左右斜めの8マスのパレットにも色を混ぜるということです。

もちろん、一滴ではほとんど変わりありません。

しかし、何十回、何百回、何千回と繰り返していると、次第に色が分類されているように見えてきます。

パレットのひとつが私だとしましょう。

私が一滴の色を受け、周りの人に同じ色を与える。

私には世界がどのように変わっているのかはわかりません。

しかし、それは世界を変える一滴だと思うのです。

最初で最後かもしれません。

それでも、世界を変えた一滴だと思います。

サノトモ

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