Fw:わもんな言葉72−間がさす《わもん黒帯四段: サノトモ》

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「魔が差す」という言葉があります。

手元の辞書を引くと、「悪魔がふとあらわれる。〔ふと悪い考えが起こったときに使うことば〕」という意味が載っていました。

少し意外に思ったのは、「魔がさす」の「さす」という語を漢字で書くと「差す」だったことです。

今まで何となく「刺す」だと思っていました。

試しに「差す」を辞書で引くと、
 ?表面にあらわれる。「赤みが――・嫌気が――」
 ?〔影が〕うつる。「障子に影が――」
などの意味が載っています。

悪魔のささやきが言葉や行動にふと顕れる、あるいは悪魔の影が言動にうつるのが「魔が差す」です。

やぶちゃん曰く、「『魔がさす』は『間がさす』ではないか。」

この「間がさす」の話をするときに合わせて出て来るのが、「結界を張る」という話です。

例えば講演会やセミナーなどの開始前、会場の四隅と四辺に二礼二拝して八方陣を敷く、さらには上下も合わせて十方陣を敷き結界を張る、といいます。

絶対尊敬で会場を包み込み、「間がささないようにする」といいます。

油断なく、隙なく。

油断が言葉や行動にふと顕れる、あるいは心の隙が言動にうつるのが「間が差す」です。

《サノトモ》

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