Fw:わもんな言葉105−意識スピード《わもん研究所所長: サノトモ》

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一般に、スピード(速さ)というのは、一定時間にどれだけの距離を動いたか、ということです。

  速さ=距離/時間

時速50kmで走るというのは、1時間に50km走る速さです。

ところで、スピードを上げるというときには、ふたつのアプローチがあります。

ひとつは、上記のように一定時間にどれだけ動くかという距離を伸ばすアプローチ。

もうひとつは、距離は一定で、どれだけ時間を短くするかというアプローチ。

距離は一定で、どれだけ時間を短くするかというアプローチというのは、東京―新大阪間を新幹線のひかりならば3時間で走りますが、のぞみならば2時間半で走るというようなもの。

のぞみの方がスピードが速いということになります。

一方、一定時間にどれだけ動くかというアプローチを同じ新幹線で例えると、ひかりならば3時間で新大阪に行けるが、のぞみならば新神戸まで行けるということです。

どちらも、のぞみの方がスピードが速いということにはなります。

表現の仕方が違うだけです。

意識スピードを上げるという場合、どちらかというと一定時間にどれだけ動くかというアプローチをとっているように思います。

一定時間にどれだけ深く潜れるか。

しかし、やぶちゃんはこうも言います。

「タイムアタックをしている」と。

タイムアタックは距離は一定でどれだけ時間を短くするか、です。

思うにこれは、目的地が決まっているかどうかの違いではないかと思うのです。

目的地が決まっていれば、その目的地まで短時間で行けるようにスピードを上げる。

目的地が決まっていなければ、できるだけ遠くに行けるようにスピードを上げる。

意識スピードを上げるというのは、行動範囲を広げるような意味もあると思います。

幾度となく通り過ぎた道でも、今まで見落としていたもの、行ったことのない道、入ってみたいお店があるかもしれません。

目的地が決まっていたら、そこを目指してスピードを上げる。

目的地が決まっていなかったら、行動範囲を広げてみる。

そして、次なる目的地を見つけていく。

意識スピードを上げるというときには、この両方が含まれていると思います。

表現は違いますが、同じことを指しています。

同じ距離で時間を短くするか、同じ時間で距離を長くするか。

さらには、時間を短くして距離を長くする、と両方意識してもいいですね。

目的地、エンドポイントを常に意識しようと、あらためて思いました。

《わもん研究所所長:サノトモ》

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