Fw:「開幕」即「本番」《ナカジfr om小布施》

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【2012/5/16 テラソdeやぶちゃん「聞く力養成講座」】

5月17日、「まちとしょテラソ」では、やぶちゃん2本立て一挙公開が実現。4月につづいて2回目の、子ども限定「しゃべり場」と、初開催となった大人向け「聞く力養成講座」です。

言うまでもなく、「しゃべり場」は年齢制限にひっかかって傍聴が叶いませんでしたが、「聞く力養成講座」には参加できました。

いつものことながら、前半、受講者の自己紹介に伴走するかたちで、やぶちゃんの聞く実演及び解説が展開、聞く場がどんどんできあがっていきました。開幕、即、本番です。

受講者が40〜50人と多かったため、やぶちゃんと初対面の方を中心に人数を絞っての自己紹介。やぶちゃんは丹念な受けこたえをしながら、「わもん」のポイント披露をしていかれます。

「すでに私はみなさんを『聞いて』います。うなずき方、目の動き、メモを取るポイントなどで、どういう聞き方をしているかがわかるのです」

「『わもん』では『音』を聞いています。すると思いが聞こえてきます」

(「子どもはかなり大きくなっている」との女性の言葉を受けて)「今の『かなり』を聞くと、お子さんは20歳を過ぎているくらいですか」(その通りでした)

(「主人が一人います」の発言を受けて)「この方はちょっとお茶目な性格である可能性があります。また大勢の前で話すことに抵抗感が少ないようですね」

「みなさん、まさか自己紹介が終わってからが本番だと思っていないでしょうね? もう始まっています! みなさんが私を見ているように、私も1対1で聞いているんです」

(「今月から無職になっているんですけど」との話を受けて)「『けど』の音が暗く落ちずに明るかった。ということは、転職先が内定しているか、もしくはリフレッシュのために(自分の意志で)休もうとしているか、どちらかですね」「この方に対して、一人で独立されるのか、仲間と開業されるのか、資金はどうされるのか、顧客のターゲットゾーンは……とどんどん推察していきます。でもすぐには質問しません」

(「『わもん』を買ったけれど、まだ……」を受けて)「『まだ』の音を聞いた瞬間、読んでいないとわかります。自分の価値観を持ち出して聞くと、ジャッジしてしまい、相手の思いを聞けません」

(「『わもん』を妻から渡されたが、まだ1ページも読んでいない」を受けて)「全然、問題ありません!」

「話し手が沈黙すると焦ったりしますが、軽く3分は待ちます。話し手が今、立ち止まっているのか、言葉を探しているのかを聞いています」

「聞くよりも話したくなる場合があります。そのときに、奥歯を軽くかんでみると、自分がどれだけ相手の話を遮ろうとしているかがわかります」

「この段階で、今日のテーマを絞りはじめています。『話したい』人よりも『聞くことを究めたい』と思っている人が多いようです」

「聞くとは、相手の思いを以心伝心で受けとめること。相手のうなずき一つでも、思いを察することはできます。答えを先取りしないこと。伴走力が必要です」

「初対面の相手でも、5分間、話を聞けば、思いはわかります。『自分』を脇に置いて、その人が話したいことを、ひたすら聞くのです」

(お一人の発言に場内から笑いが起こると)「すでにかなり『聞く場』を構築しています。今、同じタイミング、同じ声で、みなさんが一斉に笑いました。つながっているのです」

そして……

「よき聞き手になるには、よき聞き手に聞いてもらうこと。それだけで、心の水量が減って軽くなり、もっと聞けるようになります」

との促しで、3分間の井戸端わもん。「たまたま居合わせた受講者同士」がスーッとうちとけていきました。

そして後半戦突入前に、やぶちゃんから本日のポイント3点が示されました。

「コーチングやカウンセリングの資格保持者、経験者、高い興味をもっている人が多い」

「待つことができない」

「話したくなる」

この3点にフォーカスした場づくりをしていく、という部分で、全員の意識が一つになりました。

つづく。

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