Fw:話し手の人生の最高伴走者《ナカジfrom 小布施》

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【2012/5/16 テラソdeやぶちゃん「聞く力養成講座」/後編】

自己紹介の後、挙手を募って話し手を選び、聞く実演となりました。

ご自身で手を挙げて前へ出られたのに対して、初めは緊張気味の話し手さん。「恐る恐る」といったようすで話していかれました。

やぶちゃんは、ひたすらうなずき、相槌を打ち、「なるほど」「ですね」「そうか」と短い承認コメントを入れていかれます。

周囲から見られている「自分像」と、自分が思う自分とのギャップに悩み、「自信がもてない」と話し手さん。あるきっかけを得て「いい機会」「この1年で変わりたい」とおっしゃいました。やぶちゃんは間髪入れず、「そのとおり!」「イエス!」。

「変わりたい」、その一言に乗せた音に、話し手さんの本気の思いを感じ取り、向かうべき方向をはっきりと見定めたやぶちゃん。

養育歴と「思いこみ」との関係について、やや長めの解説を入れ、話し手さん(と、すべての受講者)に納得してもらった後、「どうしたら話し手さんが変わっていけるのか」という1点で話を展開していかれます。

「ある人からこう言われて、そういう生き方をしなければと思ってきたけれど、それはやめたほうがいいのか?」と話し手さん。

やぶちゃんは、「それは人から言われた言葉です。耳から入った言葉がまだ定着していない状態です。自分の言葉にしないと、今の課題は乗り越えられません」「『変わりたい』の音が非常に強かった。それがこの1年の課題になるかもしれません」。

「こうなりたいと望む姿は、何か見えていますか?」との問いかけに対し、話し手さんから「憧れています。そうなりたいと思っています」の言葉とともに、知人「Aさん」の人物紹介が。

それを聞いて、「憧れのAさんをロールモデルとして、これからの生活に生かしていきましょう!」とやぶちゃん。Aさんのいいところをまねる意識で、日々暮らしていってはどうかというのです。

「難しいです……話すのが苦手で……」と言う話し手さんに、「もちろんです。Aさんは話すのが苦手ですか?」。話し手さんは「いえ、大得意」。やぶちゃん「ほら、もうはずしてる。『ダメな私』ではなく『Aさんイメージ』で暮らしていったらいいんです」。

約5分の対話で、話し手さんの目下の「理想像」をつかみ、「話し手さんの言葉」で言語化し、そこへガッチリとロックして、「変わる」ための一歩を踏み出す準備が整いました……。

「その場の最終責任者」そして「話し手の人生の最高伴走者」としてのやぶちゃんの肚括り……いつものことながら徹底していました。その覚悟は、強くて、固くて、深くて、ゆるぎがないのです。

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