Fw:動かしがたい事実と徹底的に向き合う《ナカジfrom 小布施》

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【2012/5/18 小布施町役場ブックラブ】

隣町から初参加のAさんをお迎えしての役場ブックラブ。地元紙「信濃毎日新聞」でやぶちゃんの記事をご覧になり、「何これ!? 小布施って進んでる! うちの職場にも、ぜひ!」ということで、馳せ参じてくださいました。

開始前にやぶちゃんと1時間の「わもん」をされ、すでにだいぶお気持ちが盛りあがっていらっしゃるようすでした。さらにアウェイ感を払拭するため、ブックラブはAさんに向けた自己紹介から。そこで、じつはAさんといろいろなつながりのある方が複数いることがわかりました。場は一段とほぐれ、整っていきます。

この日のお題は「『わもん』は会う前から始まっている」。輪読後の感想交換では、一人ひとりの発言を受けて次の人が新しい気づきを得、さらにそれを受けて次の人が気づきを深め……という連鎖がどんどん進んでいきました。

「子どもをせきたててばかりいた自分が、波長を合わせられるようになった。子どものいいところが見えるようになった」

「家族との関係を何とかしなければと思いながら、トライしようとしていない」

「相手に話を合わせるなど、ちょっとした心がけがいい結果につながることがある。帰宅後、最初に何を話すかで、関係が変わることも感じている」

「無理矢理尊敬を贈ってみると、結果がついてくるとわかった。自分の意識が変わると相手の態度も変わる」

「このごろ、兄弟のがんばりを見て『すごいなあ』と尊敬するようになった。そう思えるのも自分の意識が変わったからかも」

「『いい結果になる』と信じる気持ちを絶対尊敬する、ということが大切」

「自分より子どものほうが聞く力が高い。自分にとっては子どもとのコミュニケーションが『わもん』の原点。子どもと目線を合わせることが、自分にとっての絶対尊敬」

「苦手な上司から、理由もわからず叱責を受けたが、後になって、自分がいけなかった、配慮が足りなかったとわかった。その矢先に今日のこの項を読んだ。出会いの不思議を感じる」

「一番身近な人に絶対尊敬を贈れなかった。自分ではなく相手が悪いと思ってしまっていた。『わもん』に出会って、少しは絶対尊敬できるようになった」

プライバシー部分はここでは詳述できませんが、お一人お一人が、日常の生活や仕事の場ではなかなか話す機会のないようなデリケートな人間関係についても、スルスルと話されていました。初参加のAさんも躊躇なくご自身の体験を披露されました。みんながしっかりと聞き、受けとめました。

自己開示できる場。安心空間。それを支えるやぶちゃんの、場に対する絶対尊敬、「きっとすばらしい話が聞ける」と信じ抜く思いの強さ。目には見えない「場づくり」の大切さを、今回もまた実感しました。

最後に、やぶちゃんから……

「人は必ず死を迎える。これは間違いのない事実。死は必ず訪れる。そのことと徹底的に向き合っています。日本一の聞く達人になるために、『命を聞く』ことを重ねています」

「命を聞く」と言われたときに、重く受けとめる場合もあれば、「なるほど」と深く得心することも、「そんな大仰な」と感じることもあるかと思います。「命を聞く」という言葉がどう響くか、それはそのまま自分の心の状態なのかもしれません。

やぶちゃんは、相手の人生を、命を、引き受ける覚悟で聞いていらっしゃいます。大袈裟ではなく、ほんとうに、そういう意識で……。ぶれない軸をもつこと、現場で実践を重ねること、油断しないこと、自分を偽らないこと……意識のありようをどこまで自分自身で見つめられるか、見つめる自分を維持しつづけられるか、そこがほんとうに問われると思います。

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