中国新聞《ヤブログ:2012夏の文屋座in福島》

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吉田前所長がビデオ出演 福島復興テーマの講演会

東京電力福島第1原発の事故処理を陣頭指揮した前所長の吉田昌郎よしだ・まさお氏(57)が「部下は地獄の中の菩薩ぼさつだった」などと心情を語ったビデオ映像が11日、「福島の復興・日本の未来」をテーマに福島市で開催された講演会で上映された。 長野県小布施町の出版社「文屋ぶんや」の主催で、有料の事前登録をした約140人が集まった。 吉田氏はビデオの冒頭、「私どもの発電所の事故で本当にご迷惑をお掛けしている」と謝罪。その上で「部下には地面から菩薩が湧く地湧じゆ菩薩のイメージを地獄のような状態の中で感じた」「今後は現場で一緒になった仲間の経験も伝えていきたい」などと語った。 ビデオ上映後の意見交換で、福島県南相馬市の女性は「事故直後から第1原発で働く身内がいる。胸のつかえが取れた感じ」。別の女性は「事故処理をする人たちの上に私たちの生活がある。そういう人たちが報われる社会にしたい」と話した。 吉田氏のビデオ出演は、文屋が出版した本の著者で吉田氏と親交のある人材コンサルタント薮原秀樹やぶはら
・ひでき氏を通して実現。吉田氏は食道がんの療養で講演会に出席できないため、先月10日に東京都内で薮原氏がインタビューする形で収録された。 薮原氏はビデオ上映後の講演で「原発職員の心が健康になれば廃炉に向けた作業スピードがアップする」と語った。

www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201208110172.html

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