日本経済新聞続報《ヤブログ:2012夏の文屋座in福島》

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吉田・前所長の発言要旨

2012/8/11 18:52

東京電力福島第1原発前所長の吉田昌郎氏が11日、ビデオ映像で語った発言の要旨は次の通り。
私どもの発電所の事故で、本当にご迷惑をお掛けしている。深くおわび申し上げたい。
(撤退問題が論議になっているが)私が考えていたのは発電所の安定化。原子炉を冷やす作業をしている人間は撤退できないと思っていた。本店にも撤退ということは一言も言っていない。逃げられないというのは最初からあった。
現場に飛び込んで行ってくれた部下に、地面から菩薩が湧く地湧(じゆ)菩薩のイメージを、地獄のような状態の中で感じた。私はその後ろ姿に感謝して手を合わせていた。
3号機の水素爆発後は、破滅的に何か起こってくんじゃないかと感じた。私を含む免震重要棟の人間は死んでいてもおかしくなかった。
(免震棟に残っているメンバーの名前をホワイトボードに書いておくようにと部下に指示したとされるが)最後まで残って闘ったのはこんな人間だぞってのを残しておきたかったのだと思う。
今後は一緒になった仲間の経験も伝えたい。体力が戻ったら、現場のために力を出したい。〔共同〕

www.nikkei.com/article/DGXNASDG1102I_R10C12A8CR8000/

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