Fw:わもんな言葉34−年内名人《わもん黒帯二段: サノトモ》『で…サノトモちゃんは、どうよ?( 笑)byやぶちゃん』 Posted on 2013年3月17日 by やぶちゃん ▼SNSでシェアをしてやぶちゃんを応援しよう![?] いつの間にできたのか、正確には思い出せませんが、わもん黒帯は「初段」から「七段」まであります。そして、黒帯七段の次が「名人」です。 その「名人」位を年内(2013年)に取る、という方が現れました! まずはこちら、ヤブログ放送室「年内名人」をお聞きください。 “http://yabuchan.jp/yabubroadcast/2013/03/13/0958/” 私がこの放送の中で「年内名人」という言葉を聞いたとき、まず思ったのは、 「アクセントの滝がひとつだ」ということです。 日本語にもアクセントはあります。 英語のような「強勢アクセント」「強弱アクセント」ではなく、 「ピッチアクセント」「高低アクセント」です。 試しに、以下の4つの単語を発音してみましょう。 わかりやすいように3文字の単語です。 カラス タマゴ オトコ(が) オトナ(が) 最初の「カラス」は、「カ」の音が高く、「ラ」「ス」の音が低い頭高型と言われます。次の「タマゴ」は、「タ」が低く、「マ」で高くなり、「ゴ」で低い中高型。 3つ目の「オトコ」は、「オ」は低く、「ト」「コ」で高く、その後に続く助詞では低くなる尾高型。最後の「オトナ」は、最初は低く、「ト」「ナ」で高く、その後に続く助詞も高い平板型です。 先ほどの4つの単語の音の高低をまとめると以下のようになります。 頭高型:高低低 中高型:低高低 尾高型:低高高(低) 平板型:低高高(高) で、「高」から「低」になるところ、音の高さが下がるところを「アクセントの滝」といいます。 ここで、アクセントの滝を「’」で表すとすると、 頭高型:例)カ’ラス 中高型:例)タマ’ゴ 尾高型:例)オトコ’(が) 平板型:例)オトナ(が)※何もつけない となります。 ここで言いたい重要なことは 「日本語では、単語ひとつにつき、アクセントの滝はひとつ(あるいは、ない)」 ということです。 先に「『年内名人』はアクセントの滝がひとつだ」と言いました。 それは「『年内名人』でひとつの単語になっている」ということです。 ヤブログ放送室の中では、「年内名人」という言葉を「きれいな言葉」「美しい四文字熟語」と表現しています。 「年内名人」という言葉は、「年内」と「名人」を合わせた複合語でもあるので、アクセントの滝は「年内」にひとつ、「名人」にひとつあってもいいわけです。 現に、「年内」は「ね’んない」、「名人」は「めいじ’ん」です。 放送室の中でも、アクセントの滝がふたつのときもあります。 語形成の過程で、複合語から単語となるひとつの目安として、アクセントの滝が複数なのか、あるいはひとつ(あるいはゼロ)なのか、ということも言えるかとおもいます。そこから考えると、アクセントの滝がひとつである「年内名人(ねんないめいじ’ん)」はひとつの単語といってもいいでしょう。 2つの単語がひとつになる。 ここに、きれいさ、美しさがあるのではないか。 思えば、わもんでは「聞き手」と「話し手」がひとつになる「話聞一如」の状態を目指しています。 「全体は部分の総和以上である」というのはゲシュタルト心理学の基本テーゼですが、話し手と聞き手がひとつとなったとき、より大きな、より深い話ができるのではないかと思います。 そして「年内」と「名人」がひとつになったとき、これも、より大きな、より深い言葉に…。 《サノトモ》
Fw:わもんな言葉34−年内名人《わもん黒帯二段: サノトモ》『で…サノトモちゃんは、どうよ?( 笑)byやぶちゃん』
いつの間にできたのか、正確には思い出せませんが、わもん黒帯は「初段」から「七段」まであります。そして、黒帯七段の次が「名人」です。
その「名人」位を年内(2013年)に取る、という方が現れました!
まずはこちら、ヤブログ放送室「年内名人」をお聞きください。
“http://yabuchan.jp/yabubroadcast/2013/03/13/0958/”
私がこの放送の中で「年内名人」という言葉を聞いたとき、まず思ったのは、
「アクセントの滝がひとつだ」ということです。
日本語にもアクセントはあります。
英語のような「強勢アクセント」「強弱アクセント」ではなく、
「ピッチアクセント」「高低アクセント」です。
試しに、以下の4つの単語を発音してみましょう。
わかりやすいように3文字の単語です。
カラス
タマゴ
オトコ(が)
オトナ(が)
最初の「カラス」は、「カ」の音が高く、「ラ」「ス」の音が低い頭高型と言われます。次の「タマゴ」は、「タ」が低く、「マ」で高くなり、「ゴ」で低い中高型。
3つ目の「オトコ」は、「オ」は低く、「ト」「コ」で高く、その後に続く助詞では低くなる尾高型。最後の「オトナ」は、最初は低く、「ト」「ナ」で高く、その後に続く助詞も高い平板型です。
先ほどの4つの単語の音の高低をまとめると以下のようになります。
頭高型:高低低
中高型:低高低
尾高型:低高高(低)
平板型:低高高(高)
で、「高」から「低」になるところ、音の高さが下がるところを「アクセントの滝」といいます。
ここで、アクセントの滝を「’」で表すとすると、
頭高型:例)カ’ラス
中高型:例)タマ’ゴ
尾高型:例)オトコ’(が)
平板型:例)オトナ(が)※何もつけない
となります。
ここで言いたい重要なことは
「日本語では、単語ひとつにつき、アクセントの滝はひとつ(あるいは、ない)」
ということです。
先に「『年内名人』はアクセントの滝がひとつだ」と言いました。
それは「『年内名人』でひとつの単語になっている」ということです。
ヤブログ放送室の中では、「年内名人」という言葉を「きれいな言葉」「美しい四文字熟語」と表現しています。
「年内名人」という言葉は、「年内」と「名人」を合わせた複合語でもあるので、アクセントの滝は「年内」にひとつ、「名人」にひとつあってもいいわけです。
現に、「年内」は「ね’んない」、「名人」は「めいじ’ん」です。
放送室の中でも、アクセントの滝がふたつのときもあります。
語形成の過程で、複合語から単語となるひとつの目安として、アクセントの滝が複数なのか、あるいはひとつ(あるいはゼロ)なのか、ということも言えるかとおもいます。そこから考えると、アクセントの滝がひとつである「年内名人(ねんないめいじ’ん)」はひとつの単語といってもいいでしょう。
2つの単語がひとつになる。
ここに、きれいさ、美しさがあるのではないか。
思えば、わもんでは「聞き手」と「話し手」がひとつになる「話聞一如」の状態を目指しています。
「全体は部分の総和以上である」というのはゲシュタルト心理学の基本テーゼですが、話し手と聞き手がひとつとなったとき、より大きな、より深い話ができるのではないかと思います。
そして「年内」と「名人」がひとつになったとき、これも、より大きな、より深い言葉に…。
《サノトモ》