Fw:わもんな言葉129−心聞士塾《わもん研究所所長: サノトモ》

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前回の「わもんな言葉128−できる」のなかでお伝えした「心聞士塾」が先日開講され、1日目・2日目が終了いたしました。

心聞士塾は、心聞士を育成していく塾ですが、心聞士塾を受講しただけでは、心聞士にはなれません。

心聞士になるためには、現在、2つの条件があります。

ひとつは、心聞士塾を受講し認定されること、そしてもうひとつは、わもんの名人になることです。

あり方が深まった上でやり方が活きるということを形にしたような条件です。

「孫子の兵法」と言われる兵法書、『孫子』のなかの有名な語句に以下のものがあります。

“彼れを知りて己れを知れば、百戦して殆うからず。”

岩波文庫版『孫子』の訳を引用すると、「敵情を知って身方の事情も知っておれば、百たび戦っても危険がない」という意味です。

実は、これには続きがあります。

“彼れを知りて己れを知れば、百戦して殆うからず。
彼れを知らずして己れを知れば、一勝一負す。
彼れを知らず己れを知らざれば、戦う毎に必ず殆うし。”

このように書かれると、私の場合は、「彼れを知りて己れを知らざれば、どうだろう?」と考えてしまいますが、それはさておき。

心聞士塾では、やり方として「わもん至法」を学んでいきます。

そして、「わもん至法」の基本的な考え方のひとつとして、「必ず目的を果たす」というものがあります。

「わもん」は、「自らの輝きを信じ切る力を養う自己修養法」ですので、いわば「己れを知る」に近いと感じます。

そして、「わもん至法」では「事実集積」なども扱い、敵ではありませんが、いわば「彼れを知る」に近いと感じています。

とすると、「わもん」であり方を深めた名人が「わもん至法」でやり方を身に付けることは、「彼れを知りて己れを知る」ことではないか。

さて、今回の心聞士塾の1・2日目は、私が講師として板の上に立ちました。

参加者の方に満足いただけたようですので、自分自身に○(まる)をつけましたが、同時に、まだできたことはあったという伸び代も見つかりました。

一番勉強させていただいたのは私のような気がします。

まだまだ自分のことをわかっていないようです。

さて、自分のことをわかっていないのに、「わもん至法」の解説をするというのは、「彼れを知りて己れを知らざれば」にあたりそうなのですが、どうだろう?

《わもん研究所所長:サノトモ》

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