『LAST HOPE 見聞録』(127) 文・田村いくこ【薮原解体SHINSHO シリーズ 90 】 Posted on 2016年9月1日 by やぶちゃん ▼SNSでシェアをしてやぶちゃんを応援しよう![?] 『LAST HOPE 見聞録』(127) 文・田村いくこ 【薮原解体SHINSHO シリーズ 90】 薮原は「魂の響き手」である。 響き手として全国縦断コンサートも行ってきた薮原だが、それは歌だけに限ったことではない。 私が最近一番号泣したのは、薮原の絵本の朗読だった。 お話の内容もよく知っているのに、なぜか何回聞いても泣けてくる。 まさに魂が震えるとは、こういうことを言うのだと思う。 それは、ある日のわもんSHINKA心徒塾でのことであった。 プレム・ラワット氏の世界初の絵本『あなのあいたおけ』を持って来て、といきなり言い出した薮原。 薮原の中で気が乗らないと手に取ってはいけないという決めごとがあって、今やっと気が乗ったから、と前に空席を作って、そこに向かって絵本を朗読し始めたのだ。 絵本の帯から読み出したのだが、もうそこからヤバかった。 「ボクにはあながあいています。なんの役にもたっていません」 「そうだね おまえにはあながあいている。でも なんの役にもたっていないと思うかい?」 実はその時、生まれつき障がいを持って生まれたKくんがそばに座っていたのだ。 以前のKくんだったら、黙って静かに座っていられなかったという。 それが、薮原が信じ切っていて、Kくんのお母さんNちゃんも信じ切っていることで、あれだけ静かに座っていられるという奇跡が起こっていた。 その10日ほど前に薮原は沖縄で行われた「わもん青少年合宿」でKくんとずっと3日間一緒だった。 その間に、薮原はKくんは言えばちゃんとわかる子だと確信していた。 だから言ってもわからないと決めているのは、お母さんのNちゃんじゃないかと思ったのだ。 Nちゃんさえそこに気づいてくれたらと願っていた。 でもそれをNちゃんに伝えるのは酷だなぁと思っていた。 「やぶちゃん、私の気持ちも考えてよ。ずっと一緒にいるのよ」と言われたらどうしようもない。 そしたら、なんと! 天はこういう作戦でNちゃんに気づいてもらえるようなシナリオを用意したのだ! そしてわもん財団で絵本『あなのあいたおけ』寄贈プロジェクト進行中の今まさにこの時に、そばにKくんがいるという奇跡! なんという天の采配! 心憎い演出! そんな奇跡が進行中での薮原の朗読。 薮原はKくんもちゃんと聞いていることを感じていたから、明らかに彼に向かって読んでいた。 だからこそ余計にみんなの魂に響いたのだと思う。 この絵本が伝えていること。 完璧な人などいない。 誰もが欠点(あな)を持っている。 だけど、だからこその役割がある。 一人一人にかけがえのない命。 あながあいているおかげで気づける豊かさ。 この絵本に出てくる庭師はまさに薮原だ。 薮原は、出逢う人すべての人に、出逢ったときから、 「あなたはあなたのままでいい。 あなたはそのままで素晴らしい」 とその人が持っている輝きだけを見て、信じ続けてくれている。 そんな薮原だからこそ魂に響く朗読なのだろう。 絵本『あなのあいたおけ』寄贈プロジェクト wamon.or.jp/premrawat 『2016年秋 文屋座セミナープレム・ラワットさん「世界講演50周年記念ツアー」日本講演会 スペシャルゲスト 薮原秀樹』 ラワット氏は「世界講演50周年」と『絵本 あなのあいたおけ』の出版を記念して、10月に来日、10月23日には東京・御茶ノ水にて、薮原と講演会が予定されている。 そこでも薮原はこの絵本の朗読を聞かせてくれるかもしれないので、ぜひ生で薮原の魂の朗読を聞いてほしい。 www.e-denen.net/index.php/bunyaza19 薮原の絵本『あなのあいたおけ』の朗読画像はコチラ www.facebook.com/wamon.foundation/videos/1745535115714536/
『LAST HOPE 見聞録』(127) 文・田村いくこ【薮原解体SHINSHO シリーズ 90 】
『LAST HOPE 見聞録』(127) 文・田村いくこ
【薮原解体SHINSHO シリーズ 90】
薮原は「魂の響き手」である。
響き手として全国縦断コンサートも行ってきた薮原だが、それは歌だけに限ったことではない。
私が最近一番号泣したのは、薮原の絵本の朗読だった。
お話の内容もよく知っているのに、なぜか何回聞いても泣けてくる。
まさに魂が震えるとは、こういうことを言うのだと思う。
それは、ある日のわもんSHINKA心徒塾でのことであった。
プレム・ラワット氏の世界初の絵本『あなのあいたおけ』を持って来て、といきなり言い出した薮原。
薮原の中で気が乗らないと手に取ってはいけないという決めごとがあって、今やっと気が乗ったから、と前に空席を作って、そこに向かって絵本を朗読し始めたのだ。
絵本の帯から読み出したのだが、もうそこからヤバかった。
「ボクにはあながあいています。なんの役にもたっていません」
「そうだね おまえにはあながあいている。でも なんの役にもたっていないと思うかい?」
実はその時、生まれつき障がいを持って生まれたKくんがそばに座っていたのだ。
以前のKくんだったら、黙って静かに座っていられなかったという。
それが、薮原が信じ切っていて、Kくんのお母さんNちゃんも信じ切っていることで、あれだけ静かに座っていられるという奇跡が起こっていた。
その10日ほど前に薮原は沖縄で行われた「わもん青少年合宿」でKくんとずっと3日間一緒だった。
その間に、薮原はKくんは言えばちゃんとわかる子だと確信していた。
だから言ってもわからないと決めているのは、お母さんのNちゃんじゃないかと思ったのだ。
Nちゃんさえそこに気づいてくれたらと願っていた。
でもそれをNちゃんに伝えるのは酷だなぁと思っていた。
「やぶちゃん、私の気持ちも考えてよ。ずっと一緒にいるのよ」と言われたらどうしようもない。
そしたら、なんと!
天はこういう作戦でNちゃんに気づいてもらえるようなシナリオを用意したのだ!
そしてわもん財団で絵本『あなのあいたおけ』寄贈プロジェクト進行中の今まさにこの時に、そばにKくんがいるという奇跡!
なんという天の采配!
心憎い演出!
そんな奇跡が進行中での薮原の朗読。
薮原はKくんもちゃんと聞いていることを感じていたから、明らかに彼に向かって読んでいた。
だからこそ余計にみんなの魂に響いたのだと思う。
この絵本が伝えていること。
完璧な人などいない。
誰もが欠点(あな)を持っている。
だけど、だからこその役割がある。
一人一人にかけがえのない命。
あながあいているおかげで気づける豊かさ。
この絵本に出てくる庭師はまさに薮原だ。
薮原は、出逢う人すべての人に、出逢ったときから、
「あなたはあなたのままでいい。
あなたはそのままで素晴らしい」
とその人が持っている輝きだけを見て、信じ続けてくれている。
そんな薮原だからこそ魂に響く朗読なのだろう。
絵本『あなのあいたおけ』寄贈プロジェクト
wamon.or.jp/premrawat
『2016年秋 文屋座セミナープレム・ラワットさん「世界講演50周年記念ツアー」日本講演会 スペシャルゲスト 薮原秀樹』
ラワット氏は「世界講演50周年」と『絵本 あなのあいたおけ』の出版を記念して、10月に来日、10月23日には東京・御茶ノ水にて、薮原と講演会が予定されている。
そこでも薮原はこの絵本の朗読を聞かせてくれるかもしれないので、ぜひ生で薮原の魂の朗読を聞いてほしい。
www.e-denen.net/index.php/bunyaza19
薮原の絵本『あなのあいたおけ』の朗読画像はコチラ
www.facebook.com/wamon.foundation/videos/1745535115714536/