Fw:内容よりもテンポ重視《ナカジfrom小布施》 Posted on 2012年5月29日 by サイト管理者 ▼SNSでシェアをしてやぶちゃんを応援しよう![?] 【2012/5/16 小布施町役場ファシリテーション勉強会】 この日の2本目は、役場のファシリテーション勉強会、略してファシ勉。 「今日はみなさんにイリュージョンを体験していただきたい!」 高らかな宣言のもと、やぶちゃんが繰り出した必殺技は、そうです、「1:N二人羽織わもん」! 会の主催者である役場の宮崎さんがファシリテーター、やぶちゃんが羽織となって、参加者全員の会話を回していきます。 まずは宮崎さんが羽織なしで単独ファシリテーション、続いてやぶちゃんを背負っての二人羽織ファシリテーションを行い、その違いを明らかにすることで、宮崎さんの課題をあぶり出すという趣向です。 博多から「わもん」修行に来られた「わたふ」さんに提起いただいたお題は、「小布施の魅力とは?」。 最初に宮崎さんのすぐ隣にいたAさんが指名され、Aさん戸惑いながら回答。 つづいてAさんの隣のBさんを指名したことから、勢い、座席の並び順での発言という流れに。宮崎さんはお一人お一人の発言を丹念に受けとめながら「なるほど、では○○さん」「なるほど、では△△さん」。 6番目に指名を受けたCさんは、話題を次々と拡げて、いわば「会話ボールをキープ」の状態。Cさんのお話が節目となるまで、宮崎さんも参加者も、じっと聞き入ります。 ここで「ストップ」がかかり、羽織やぶちゃん登場。 作戦タイムの後、宮崎さんが開口一番おっしゃったのは「Dさん、小布施の魅力を一言で言うと?」。 この最初の質問で場の空気がパッと変わりました。 「一言で」との投げかけによって、「アンチクライマックス方式」へ誘導されていく、発言の組み立て。 加えて、一人ひとりの発言がギュッとコンパクトに。 自然とボールキープ状態はなくなり、ショートパスが素早く軽快に回っていく運びとなります。 前半は「一直線」という印象だったのが、後半は網目を描くように激しくクロスしていく、会話の動線。 誰がいつ指名されるかわからないという緊張感。全員の参加意識、集中力の高まり。 発言が新展開を見せると、すかさずファシリテーターがキーワードを拾って全体へフィードバック。 要所要所で、お題を提起された「わたふ」さんへ戻し、テーマの確認と、納得の深化、疑問の核心への接近。 全体の流れを受けて、話をまとめてくれそうな参加者へ委ねる総括。 さらに、ダメ押しの総括。 ……という運びの中で、「みんな小布施ラブ!」というキーワードが、いつの間にか場の真ん中に鎮座し、共有されていました。 ファシリテーションを終えて、やぶちゃんから…… 「ファシリテーターはなるべくボールをキープしない」 「発言が長い人にも、息継ぎの瞬間がある。そこをとらえてパスを引き取る」 「一人ひとりが何を考えているか、表情や目の動き、動作から常に推察」 「次の発言者にどんな言葉をかけたら、その発言者が『満足できる』かを考えて」 「誰かが発言しているとき、聞いている全員が受け身でいられない状態をつくる」 「指名する相手によって、音調、音階、音種をすべて合わせ、話しやすい状況をつくる」 参加者のみなさんから…… 「『一言で』という話題の絞りこみによってパス回しが早くなる」 「ポイントが絞られると考えやすくなる」 「テンポが速くなると場が盛り上がる」 「羽織やぶちゃんが入った後半は、全員が均等に話せた」 「前半は『次に指名する人を見つける』印象だった。羽織がついた後は『人が見つかる』感じ」 「自分が話したいと思った瞬間、すかさず指名してもらうと、満足度が高い」 「発言者の話を『聞きに行く』とテンポがズレる。聞きに行かなくても『自然に入ってくる』感覚が必要」 「聞き入ったら遅い。考えた遅い。ファシリテーターは非思量であること。思考停止状態であること」 「『自分』を出さない。その場に『自分』を存在させなくなったとき、聞ける」 そして最後にやぶちゃん。 「ファシ勉で絶対にブレない軸、それは『宮崎さんが必ず名ファシリテーターになる』と信じきること。そのために今、宮崎さんに唯一必要なのは、『テンポ』。ファシリテーションは、話の内容よりもテンポ重視です」
Fw:内容よりもテンポ重視《ナカジfrom小布施》
【2012/5/16 小布施町役場ファシリテーション勉強会】
この日の2本目は、役場のファシリテーション勉強会、略してファシ勉。
「今日はみなさんにイリュージョンを体験していただきたい!」
高らかな宣言のもと、やぶちゃんが繰り出した必殺技は、そうです、「1:N二人羽織わもん」!
会の主催者である役場の宮崎さんがファシリテーター、やぶちゃんが羽織となって、参加者全員の会話を回していきます。
まずは宮崎さんが羽織なしで単独ファシリテーション、続いてやぶちゃんを背負っての二人羽織ファシリテーションを行い、その違いを明らかにすることで、宮崎さんの課題をあぶり出すという趣向です。
博多から「わもん」修行に来られた「わたふ」さんに提起いただいたお題は、「小布施の魅力とは?」。
最初に宮崎さんのすぐ隣にいたAさんが指名され、Aさん戸惑いながら回答。
つづいてAさんの隣のBさんを指名したことから、勢い、座席の並び順での発言という流れに。宮崎さんはお一人お一人の発言を丹念に受けとめながら「なるほど、では○○さん」「なるほど、では△△さん」。
6番目に指名を受けたCさんは、話題を次々と拡げて、いわば「会話ボールをキープ」の状態。Cさんのお話が節目となるまで、宮崎さんも参加者も、じっと聞き入ります。
ここで「ストップ」がかかり、羽織やぶちゃん登場。
作戦タイムの後、宮崎さんが開口一番おっしゃったのは「Dさん、小布施の魅力を一言で言うと?」。
この最初の質問で場の空気がパッと変わりました。
「一言で」との投げかけによって、「アンチクライマックス方式」へ誘導されていく、発言の組み立て。
加えて、一人ひとりの発言がギュッとコンパクトに。
自然とボールキープ状態はなくなり、ショートパスが素早く軽快に回っていく運びとなります。
前半は「一直線」という印象だったのが、後半は網目を描くように激しくクロスしていく、会話の動線。
誰がいつ指名されるかわからないという緊張感。全員の参加意識、集中力の高まり。
発言が新展開を見せると、すかさずファシリテーターがキーワードを拾って全体へフィードバック。
要所要所で、お題を提起された「わたふ」さんへ戻し、テーマの確認と、納得の深化、疑問の核心への接近。
全体の流れを受けて、話をまとめてくれそうな参加者へ委ねる総括。
さらに、ダメ押しの総括。
……という運びの中で、「みんな小布施ラブ!」というキーワードが、いつの間にか場の真ん中に鎮座し、共有されていました。
ファシリテーションを終えて、やぶちゃんから……
「ファシリテーターはなるべくボールをキープしない」
「発言が長い人にも、息継ぎの瞬間がある。そこをとらえてパスを引き取る」
「一人ひとりが何を考えているか、表情や目の動き、動作から常に推察」
「次の発言者にどんな言葉をかけたら、その発言者が『満足できる』かを考えて」
「誰かが発言しているとき、聞いている全員が受け身でいられない状態をつくる」
「指名する相手によって、音調、音階、音種をすべて合わせ、話しやすい状況をつくる」
参加者のみなさんから……
「『一言で』という話題の絞りこみによってパス回しが早くなる」
「ポイントが絞られると考えやすくなる」
「テンポが速くなると場が盛り上がる」
「羽織やぶちゃんが入った後半は、全員が均等に話せた」
「前半は『次に指名する人を見つける』印象だった。羽織がついた後は『人が見つかる』感じ」
「自分が話したいと思った瞬間、すかさず指名してもらうと、満足度が高い」
「発言者の話を『聞きに行く』とテンポがズレる。聞きに行かなくても『自然に入ってくる』感覚が必要」
「聞き入ったら遅い。考えた遅い。ファシリテーターは非思量であること。思考停止状態であること」
「『自分』を出さない。その場に『自分』を存在させなくなったとき、聞ける」
そして最後にやぶちゃん。
「ファシ勉で絶対にブレない軸、それは『宮崎さんが必ず名ファシリテーターになる』と信じきること。そのために今、宮崎さんに唯一必要なのは、『テンポ』。ファシリテーションは、話の内容よりもテンポ重視です」