Fw:わもんな言葉15―話すわもん《わもん黒帯初段: サノトモ》 Posted on 2012年9月14日 by やぶちゃん ▼SNSでシェアをしてやぶちゃんを応援しよう![?] 「人は“ひらがな”で話を聞いている」 西任暁子さんの『「ひらがな」で話す技術』に書かれている言葉です。 なるほど、と思いました。 文字は別として、音声での言語表現は物理的にみると音の連続です。 横軸に時間、縦軸に周波数をとってグラフに表しても、単語の切れ目や文節の切れ目がどこにあるのか、そのグラフを見ただけではわかりません。 グラフから言葉の意味を読むことはできません。 そうやって耳に入ってくる音の連続を私たちは「ことば」として聞いています。 アクセントや抑揚など、単語や意味のまとまりを示す目印はあるにしても、かなり不思議ですごいことです。 このことをわかりやすく表現した言葉が、冒頭の「人は“ひらがな”で話を聞いている」という表現だと私は認識しています。 「人は“ひらがな”で話を聞いている」ならば、わかりやすい話し方は「“ひらがな”で話す」こと。 『「ひらがな」で話す技術』は、わかりやすく話すための方法について書かれた本です。 この本を読んだとき、「話すわもん」を思いうかべました。 「わもん」は漢字で書くと、「話す」と「聞く」で「話聞」。 「わもん」は「聞く修行」といい、「聞く」に重点を置いていますが、「わもん」の提唱者やぶちゃんは、「わもん」には「話すわもん」と「聞くわもん」がある、といいます。 わもん聞く匠 薮原秀樹 通称:やぶちゃん@wamonyabuchan 【2011/09/16 めざましわもん】《まえがき6》「わもん」=「話」+「聞」です。「わもん」を1本の大樹にたとえるなら、「聞くわもん」と「話すわもん」は、その幹からのびる2本の太い枝です。「聞くわもん」に「話すわもん」が加わると、「わもん力」はグンと高まります。 『「ひらがな」で話す技術』では、「はじめに」の中で、西任さんは次のように言います。 大切なのは、自分の話が「相手にどう聞こえているのか」を徹底的に考え抜くこと。「音」で聞いている相手の頭の中がどういう状態なのか、常に想像することなのです。 おもしろいと思ったのは、『「ひらがな」で話す技術』の最終章が「「話す」とは心の矢印を相手に向けていく作業」というタイトルだったことです。 わもん日めくりカレンダーに「心の矢印を自分に向ける」という言葉があります。 「聞くとき」と「話すとき」では心の矢印の方向が逆。 逆とはいっても、意味においては同じ方向を指しています。 わもん日めくりカレンダーの「心の矢印を自分に向ける」というのは、話を聞くときに、話し手を責めたり、否定したり、誰かのせいにせず、自分に向けること。 一方、『「ひらがな」で話す技術』の「「話す」とは心の矢印を相手に向けていく作業」というのは、相手目線で話すという意味で「心の矢印」という言葉を使っています。 聞き手と話し手が、対立(→←)ではなく、方向を同じく(↓↓)すれば、合力となり、より深い話が聞ける、話せるのではないかと思います。 《わもん黒帯初段:サノトモ》
Fw:わもんな言葉15―話すわもん《わもん黒帯初段: サノトモ》
「人は“ひらがな”で話を聞いている」
西任暁子さんの『「ひらがな」で話す技術』に書かれている言葉です。
なるほど、と思いました。
文字は別として、音声での言語表現は物理的にみると音の連続です。
横軸に時間、縦軸に周波数をとってグラフに表しても、単語の切れ目や文節の切れ目がどこにあるのか、そのグラフを見ただけではわかりません。
グラフから言葉の意味を読むことはできません。
そうやって耳に入ってくる音の連続を私たちは「ことば」として聞いています。
アクセントや抑揚など、単語や意味のまとまりを示す目印はあるにしても、かなり不思議ですごいことです。
このことをわかりやすく表現した言葉が、冒頭の「人は“ひらがな”で話を聞いている」という表現だと私は認識しています。
「人は“ひらがな”で話を聞いている」ならば、わかりやすい話し方は「“ひらがな”で話す」こと。
『「ひらがな」で話す技術』は、わかりやすく話すための方法について書かれた本です。
この本を読んだとき、「話すわもん」を思いうかべました。
「わもん」は漢字で書くと、「話す」と「聞く」で「話聞」。
「わもん」は「聞く修行」といい、「聞く」に重点を置いていますが、「わもん」の提唱者やぶちゃんは、「わもん」には「話すわもん」と「聞くわもん」がある、といいます。
わもん聞く匠 薮原秀樹 通称:やぶちゃん@wamonyabuchan
【2011/09/16 めざましわもん】《まえがき6》「わもん」=「話」+「聞」です。「わもん」を1本の大樹にたとえるなら、「聞くわもん」と「話すわもん」は、その幹からのびる2本の太い枝です。「聞くわもん」に「話すわもん」が加わると、「わもん力」はグンと高まります。
『「ひらがな」で話す技術』では、「はじめに」の中で、西任さんは次のように言います。
大切なのは、自分の話が「相手にどう聞こえているのか」を徹底的に考え抜くこと。「音」で聞いている相手の頭の中がどういう状態なのか、常に想像することなのです。
おもしろいと思ったのは、『「ひらがな」で話す技術』の最終章が「「話す」とは心の矢印を相手に向けていく作業」というタイトルだったことです。
わもん日めくりカレンダーに「心の矢印を自分に向ける」という言葉があります。
「聞くとき」と「話すとき」では心の矢印の方向が逆。
逆とはいっても、意味においては同じ方向を指しています。
わもん日めくりカレンダーの「心の矢印を自分に向ける」というのは、話を聞くときに、話し手を責めたり、否定したり、誰かのせいにせず、自分に向けること。
一方、『「ひらがな」で話す技術』の「「話す」とは心の矢印を相手に向けていく作業」というのは、相手目線で話すという意味で「心の矢印」という言葉を使っています。
聞き手と話し手が、対立(→←)ではなく、方向を同じく(↓↓)すれば、合力となり、より深い話が聞ける、話せるのではないかと思います。
《わもん黒帯初段:サノトモ》