Fw:「講演会に学ぶ」 わもん黒帯初段:土佐の川窪財( かわくぼ・たから)

▼SNSでシェアをしてやぶちゃんを応援しよう![?]

IMG_3831.jpg

「聞く力があなたを変える。井戸端わもんで人生ワクワク」

 講演会を終えて

               わもん黒帯 NO.10  川窪財@たからちゃん

ありがたいご縁をいただいて

この度、高知県で公務員を退職された方々の互助会様の依頼を受けて、総会の中で、80分の講演を担当しました。公務員の旧知の知人からの思いがけないご縁でした。

 リクエストされた要望は、参加している会員さんが元気になるようなお話。絆を深めるきっかけづくり。退屈せず楽しい内容。このような依頼を受け、準備を進めました。

 私に知人が、白羽の矢を立てた理由を聞くと、日頃から「井戸端わもん」の活動をブログ等で見ていたことや、以前から「元気」というキーワードを、私に持っていてくれたことにあったようです。ありがたいご縁です。

考えないこと

 さて、講演内容は、普段からさせていただいている「井戸端わもん」と、やぶちゃんのわもん塾をベースに構成させていただきました。

 まず、心掛けたことは「考えないこと」。これはなにも考えないのではなく、事前に講演のシナリオを考えることを無くし、考えないことに努めました。

 これに至った理由は、私の聞き方の癖「誘導する」「強引に」を消すためでもありました。

公務員の退職者は、こういう方だから「こうあるべきだ」「こうあって欲しい」という先入観から、無意識に私の聞き方の癖が出てしまいがち。それを払拭するためにも、「今、ここ、自分」で会場で参加者の声を聞かせていただきました。

 会場に早めに着いて、やぶちゃんの言う情報収集に努めました。参加するみなさんの声、役員さんや、事務局長さんの声、会場の雰囲気、耳だけでなく五感で聞くように努めました。参加の皆さんがお帰りになる際、楽しそうに語りあうイメージに絶対尊敬を贈りました。きっと良い講演会になりますように…と。

ミジンコはねる

 講演会の出だしも上々、浮き足だたず、笑いも取りながら始まりました。ここでミジンコ(直感)が飛びました。机いすの配列が前後に長く、これでは場が温まるまで時間がかかる。早速、参加の皆さんに協力を得て、机を取り払い、いす席のみで場を凝縮させていただきました。ぐっと臨場感が出て、場が締まりました。

 二人一組での井戸端わもんを重ねたり、リアクション有る無しの聞き方の違いを体感いただいたり、とにかく皆さんが居眠りする間を、作らないように努めました。

 ここでも会場をあちこち歩き回りながら、皆さんの声や表情を聞いて回りました。やぶちゃんの域には達せなくとも、情報収集に努め、この方と思う参加者にはマイクを向け、今の気持ちやこの会の未来をそれぞれに語っていただきました。誰にマイクが当たるかわからないドキドキする緊張感も良かったと、後の懇親会で聞かせていただきました。

渾身の力をこめて

 途中、書籍わもんの朗読や、「絶対尊敬」「完全沈黙」など、わもん日めくりカレンダーにあるわもん語録をふんだんに使いながら、テンポ良く進めました。なかでも「奥歯を噛む」が一番受けが良いことを再確認しました。

 私から見て人生の大先輩方に、講演をすることが出来るだろうかと少し不安でしたが、良い機会をいただいたので、渾身の力をこめて、お話をさせていただきました。

 終了後、元気が出た、良かった、早速家でお父ちゃんの話をきいてみるなど温かなお声もいただき、ほっとしたのが正直な気持ちです。やぶちゃんやわもんを学ぶ皆さんに恥じない内容になることを意識しました。

私の気付き

 私の他界した父も元公務員ということもあり、私の潜在意識には、退職されたOBに父を重ねてしまうことあるので、これを外そうと、心を整えました。

 父の退職後、平凡な日々を過ごす父を見て、退職後はこうあるべきだと父に思ったことが、講演中、脳裏にかすめました。しかし、それは全く必要ない私の思い込み。人それぞれが思うことに寄り添って、ただただ聞かせていただくだけで、それぞれの良さはいつでも伸びていくことを気付かせていただきました。亡き父への絶対尊敬の念が深まりました。

 講演を通じて、出来たところ、まだまだなところ、両面を学ばせていただきました。こういう機会に恵まれたのも、全国の仲間と共にわもんを学びながら、日々こつこつ井戸端わもんを重ねてきたことが、大きい要因だった思います。これからも油断せず、聞く修行を続けて行きたいと思います。長文、お読みいただきありがとうございました。

コメントは受け付けていません。