Fw:わもんな言葉103−入りの音《わもん研究所所長: サノトモ》

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最近、ガチ聞きの話し手となったときに、よく話すことがあります。

テニスのサーブの話です。

以前にどこかで書きましたが、高校生のときに部活動でテニスをしていました。

テニスのことで先輩に教えてもらったことの中に、サーブの話がありました。

練習は、サーブを中心にするといい、というようなことです。

テニスは、ラケットでボールを打ち合うスポーツ。

相手の打ってきた球をラケットで打ち返します。

相手のコートに打ち返せないと相手側の得点となりますので、当然、打ちにくいところにボールは飛んできます。

拾いにくいところへ飛んできたボールをいかに打ち返すか、また、相手の取りにくいところへいかに打ち返すか、ということが重要です。

重要ではありますが、相手が打ってくるボールがどのようなものなのかは、相手が打ってから(あるいは相手の構えなどから)しかわからないため、全く同じボールは飛んできません。

一打一打判断して打ち返すことになります。

しかし、最初のサーブは、自分でトスを上げて打つことになります。

風の影響など考慮に入れないといけないことはありますが、自分自身でコントロールできる唯一の一打です。

なので、サーブを練習した方がいい、ということでした。

テニスではサーブ権のある側(サーバー)が有利である理由もここにあると思います。

テニスではサーバーが主導権を握っています。

ガチ聞きの話し手となったときに、よくこの話をするのは、ガチ聞きでの聞き手の最初の音、声、言葉が、サーブと同じだと思うからです。

ガチ聞きに勝ち負けはありませんが、聞き手が話し手に対して入れる最初の音は自分自身が管理できる唯一の音。

話が始まると、その話し手の話す音の音圧、音調、ブレスなどを聞きながら、それに合わせていきます。

ガチ聞きの入りの音が狙ったところへ狙った通りに打てること。

ガチ聞きに勝ち負けはありませんが、先手を打つことができます。

そしてそのうち、サーブを打てるのは、ガチ聞きのときだけではないことに気が付きます。

常日頃からサーブが打てる。

先の先をとることはいつでもできることを実感することができるのです。

《わもん研究所所長:サノトモ》

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