Fw:わもんな言葉107−洞察力《わもん研究所所長: サノトモ》

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あらためて少しずつ英語を勉強をしています。

今度、十数年ぶり(二十年ぶり?)にTOEICを受けてみようと思い、WEB上から申し込みをする際、TOEIC SQUAREというところで会員登録をしました。

ときどき英語の穴埋め問題の入ったメールが届いています。

数日前、以下の問題が掲載されていました。

以下の空欄に入る最も適切なものを選択肢(1)〜(3)の中から選んでください。
This article provides readers with an [ ・ ・ ・ ・ ・] into why men and women communicate differently.
(1) insight
(2) achievement
(3) influence

深く考えることもなく「たぶん(1)だろうな」と思い正解を見ると、答えはあっていましたが、訳文を見て考えはじめました。

訳文は、

This article provides readers with an insight into why men and women communicate differently.
この記事は、なぜ男性と女性でコミュニケーションのとり方が違うのかということについての洞察を読者に与えてくれます。

というもの。

「insight」の訳語は「洞察」というものでした。

問題を解くときには、「洞察」という言葉は自分の中にありませんでした。

もし日本語で、以下のような問題ならば、「洞察」とは答えていないと思います。

以下の空欄に入る最も適切なものを言葉を入れてください。
この記事は、なぜ男性と女性でコミュニケーションのとり方が違うのかということについての[ ・ ・ ・ ・ ・]を読者に与えてくれます。

そのため、どこからinsightという答えが私の中から出てきたかということを考えはじめたのです。

「insight」という答えは消去法で答えたというのが一番大きな理由です。

まずは、insightを日本語で言うならば私は何と言うかを考えました。

私はinsightを「光を当てて注目しているものごと」のような意味で捉えています。

「サイトシーイング(sightseeing)」といえば「観光」ということを知っていたため、「sight」と「光」が結びついています。

「観光」は、「光」を「観る(こと)」。

「sightseeing」は、「sight」を「見ること(seeing)」。

なので、「光」と「sight」が結びついています。

また、中学生か高校生のころ、「アウトオブ眼中」という言葉が流行って(?)いました。

「眼中にない」という意味です。

もとになった英語の表現は「out of sight」です。

そのため、「sight」と「眼(目)」という結びつきもあります。

実際、英和辞典で「sight」を確認したところ、「視力、視覚」「視界、視野、見える範囲」という意味もありました。

視野にないことが「アウトオブ眼中」、視野にあることは「眼中」。

「insight」は「眼(sight)中(in)」というのもいいですね(今、思いました)。

「洞察」という言葉は、「洞」と「察」を組み合わせてできています。

「察」は「察する」という動詞であることは想像がつきます。

「観察する」というのは「観る」と「察する」の組み合わせです。

「洞」は、「洞窟」「洞穴」「鍾乳洞」などに使われています。

「ほら穴」というイメージで、名詞のような気がしていました。

しかし、「洞察」という言葉についてよくよく考えると、「洞(名詞)」と「察(動詞)」の組み合わせならば「察洞」となりそうなので、ひょっとすると「洞」に動詞的な意味があるのではないかと思い漢和辞典を繙いてみました。

すると、「洞」の動詞的意味として、「みぬく。奥にあるものをはっきりと見抜く」と載っているではありませんか。

このように考えたり、調べたりしていると、「洞察」「insight」のイメージが少しずつ湧いてきました。

洞窟など暗い中で懐中電灯などの光をかざして進んでいき何かを見つけにいくというイメージです。

洞窟の中に宝物があるとわかっていれば、このイメージがふさわしく思います。

しかし、もし、宝物があるのかないのかわからないのに洞窟の中でうろうろしていると、だんだんと不安になってきます。

まさに暗中模索。

そんなときに光が見えると、そこが出口だと思います。

これも「洞察(insight)」かもしれません。

宝物を見つける、出口を見つける。

光を求めていき、それを指し示す「洞察」。

相手の輝き、自分の輝きを信じ切ることにもつながります。

《わもん研究所所長:サノトモ》

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