オブ中バレー部メンタルコーチ【2 012/04/22】《文屋ブログより》 Posted on 2012年4月23日 by サイト管理者 ▼SNSでシェアをしてやぶちゃんを応援しよう![?] 【2012/04/11 小布施町役場行政コンサルin長野】 自分事化→本気度アップ/オブ中バレー部メンタルコーチ 投稿者: 中島敏子 4月11日に、オブ中(小布施中学校)男子バレー部のメンタルコーチミーティングを見学させていただきました。 いつものことながら、このミーティングは気づきと感動の連続です。 見学チームの大人たちが思わず涙する場面すらあります。 冒頭、集まったメンバーの表情をぐるりと見渡して、 「みんな、たくましくなったね。声を聞かなくても感じます」とメンタルコーチやぶちゃん。 「あと5カ月で引退」 3年生のこの言葉を皮切りに、メンバー一人ひとりが、今の思いを発表していきました。 「一昨年も去年も全中(全国大会)へ出場したけれど、このままで大会に間に合うのか、ちょっと心配。」 発言を受けて、やぶちゃんは「それ、本音やな。心配してるね。ところが、いままでのように『不安』ではなくて、『心配』って言ってるんだよね。この違いは何?」と鋭くコメント。 すると3年生が「不安とか言ってる場合じゃない。もう引退だから。」 つづく2年生から「今年、全中に行けなかったら、来年、自分たちの代でも行けない。(自分はまだ2年生だけれど)自分にとっても引退と同じような感じ。今年を大事にしたい。先輩たちのサポートではなく、『一緒に全中に行きたい』という思いがある。」 この言葉を引き取って、やぶちゃんがおっしゃったのは…… 「自分事化」 「本来なら2年生は『先輩、がんばってください』でいいのに、他人事にしていないね。意識を3年生側にもっていって、自分事化してくれたね」とやぶちゃん。 「先輩たちをサポートします」で終わらせることなく、「自分たちの引退」を視野に入れたことによって、2年生の当事者意識がぐっと高まり、これからの数カ月がとても切実なものになり、本気度がアップしている、ということです。 「これはすごくいいことです!」 みんなの今の思いを聞いた後、井戸端わもん、 そして「やぶちゃんと一問一答」という直感企画がありました。 メンバーの一人から、「自分のポジションではできないプレーを、ときどきやりたくなってしまう。そんなとき、どうしたらいいですか」との質問。 やぶちゃんはきっぱり「答えは自分の中にあるから、やぶちゃんは答えを言いません。自分で気づいてもらうしかないんです」。 他のメンバーからコメントが返ってきました。「気持ちはよくわかる」と共感する人。「でも、そのポジションを守れるのは一人しかいないから」と励ます人。 そして最後に監督の多田先生がズバリ、「そう思うのは当然です。でも君のポジションは決まっています。 その思いをもちながら、自分のプレーをするしかありません」。そして「自分がそのプレーをしないからこそ、遠慮なく文句も言えるんです。もっと文句を言っていいよ。強いチームになればなるほど、そうだから」。 仲間たちと監督の言葉を受けて、何ひとつ状況は変わっていないにもかかわらず、質問したメンバーは「スッキリした。これからは遠慮なく(思ったことを)言います」と笑顔です。 自分の気持ちを聞いてもらい、心が軽くなったこともあってか、このメンバーから「そろそろ不安がピークになりそうなメンバーがいる」とご指名が。 呼ばれたメンバーが、「自分が一番経験が浅い。自分が失敗して、みんなに迷惑をかけることが不安」と、なかなか言えなかった思いを話してくれました。 このメンバーへ、全員から一言ずつ、コメントがありました。 「1年前は自分も同じ気持ちだった。その思いを受けとめて、チーム(の闘志やムード)を上げていきたい」 「最近、元気がなくなっていたのを、見てくれていたメンバーがいてよかった」 「不安をみんなで共有して戦えるのは、オブ中しかいない。試合の大事な場面で、メンタルの差が出る」 最後にやぶちゃんから「不安なときには『不安』と、苦手なものは『苦手』と言えることで、すごく楽になれます。 メンタルはやぶちゃんの担当だから、大丈夫。必ず強くなれます」。 思いを素直に出せる場があること、聞いてくれる仲間がいること、互いの思いを共有できること。 みんなが「わもん」の気持ちになれたとき、思いはつながって、一人ひとりの、そして結果的にチーム自体の、力が高まります。 シェア+自分事化→本気度アップ。大人もまったく同じだと思います。 毎度毎度のことですが…… 今回も、ただただエネルギーをいただいてのおいとまとなりました。 ありがとうございます。 ナカジ
オブ中バレー部メンタルコーチ【2 012/04/22】《文屋ブログより》
【2012/04/11 小布施町役場行政コンサルin長野】
自分事化→本気度アップ/オブ中バレー部メンタルコーチ
投稿者: 中島敏子
4月11日に、オブ中(小布施中学校)男子バレー部のメンタルコーチミーティングを見学させていただきました。
いつものことながら、このミーティングは気づきと感動の連続です。
見学チームの大人たちが思わず涙する場面すらあります。
冒頭、集まったメンバーの表情をぐるりと見渡して、
「みんな、たくましくなったね。声を聞かなくても感じます」とメンタルコーチやぶちゃん。
「あと5カ月で引退」
3年生のこの言葉を皮切りに、メンバー一人ひとりが、今の思いを発表していきました。
「一昨年も去年も全中(全国大会)へ出場したけれど、このままで大会に間に合うのか、ちょっと心配。」
発言を受けて、やぶちゃんは「それ、本音やな。心配してるね。ところが、いままでのように『不安』ではなくて、『心配』って言ってるんだよね。この違いは何?」と鋭くコメント。
すると3年生が「不安とか言ってる場合じゃない。もう引退だから。」
つづく2年生から「今年、全中に行けなかったら、来年、自分たちの代でも行けない。(自分はまだ2年生だけれど)自分にとっても引退と同じような感じ。今年を大事にしたい。先輩たちのサポートではなく、『一緒に全中に行きたい』という思いがある。」
この言葉を引き取って、やぶちゃんがおっしゃったのは……
「自分事化」
「本来なら2年生は『先輩、がんばってください』でいいのに、他人事にしていないね。意識を3年生側にもっていって、自分事化してくれたね」とやぶちゃん。
「先輩たちをサポートします」で終わらせることなく、「自分たちの引退」を視野に入れたことによって、2年生の当事者意識がぐっと高まり、これからの数カ月がとても切実なものになり、本気度がアップしている、ということです。
「これはすごくいいことです!」
みんなの今の思いを聞いた後、井戸端わもん、
そして「やぶちゃんと一問一答」という直感企画がありました。
メンバーの一人から、「自分のポジションではできないプレーを、ときどきやりたくなってしまう。そんなとき、どうしたらいいですか」との質問。
やぶちゃんはきっぱり「答えは自分の中にあるから、やぶちゃんは答えを言いません。自分で気づいてもらうしかないんです」。
他のメンバーからコメントが返ってきました。「気持ちはよくわかる」と共感する人。「でも、そのポジションを守れるのは一人しかいないから」と励ます人。
そして最後に監督の多田先生がズバリ、「そう思うのは当然です。でも君のポジションは決まっています。
その思いをもちながら、自分のプレーをするしかありません」。そして「自分がそのプレーをしないからこそ、遠慮なく文句も言えるんです。もっと文句を言っていいよ。強いチームになればなるほど、そうだから」。
仲間たちと監督の言葉を受けて、何ひとつ状況は変わっていないにもかかわらず、質問したメンバーは「スッキリした。これからは遠慮なく(思ったことを)言います」と笑顔です。
自分の気持ちを聞いてもらい、心が軽くなったこともあってか、このメンバーから「そろそろ不安がピークになりそうなメンバーがいる」とご指名が。
呼ばれたメンバーが、「自分が一番経験が浅い。自分が失敗して、みんなに迷惑をかけることが不安」と、なかなか言えなかった思いを話してくれました。
このメンバーへ、全員から一言ずつ、コメントがありました。
「1年前は自分も同じ気持ちだった。その思いを受けとめて、チーム(の闘志やムード)を上げていきたい」
「最近、元気がなくなっていたのを、見てくれていたメンバーがいてよかった」
「不安をみんなで共有して戦えるのは、オブ中しかいない。試合の大事な場面で、メンタルの差が出る」
最後にやぶちゃんから「不安なときには『不安』と、苦手なものは『苦手』と言えることで、すごく楽になれます。
メンタルはやぶちゃんの担当だから、大丈夫。必ず強くなれます」。
思いを素直に出せる場があること、聞いてくれる仲間がいること、互いの思いを共有できること。
みんなが「わもん」の気持ちになれたとき、思いはつながって、一人ひとりの、そして結果的にチーム自体の、力が高まります。
シェア+自分事化→本気度アップ。大人もまったく同じだと思います。
毎度毎度のことですが……
今回も、ただただエネルギーをいただいてのおいとまとなりました。
ありがとうございます。
ナカジ