【2012/4/25 やぶちゃん高知入り】
大阪・伊丹空港から、最終便で高知龍馬空港へ。
やぶちゃんが、高知入りしました。
今回の高知は、地元高校での講演会など、わもん行事が目白押し。
ヤブログアップ、ガンガンしますね!
お決まりの龍馬像と一緒に、はいポーズ!
《たから特派員》
【2012/04/11 小布施町役場行政コンサルin長野】
知恵の輪、外れぬハズがない/小布施交流ブックラブ
投稿者: 中島敏子
ファシ勉のあとは、千年樹の里で開催の交流ブックラブです。
やぶちゃんこと薮原秀樹さんのご著書『わもん 聞けば叶う』から、毎回1項目をみんなで輪読し、一人ひとり、気づきや思いを発表しシェアします。
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今回のお題は「『わかろう』よりも『感じよう』」。
以下、みなさんの気づきの言葉をご紹介させていただきます。
「聞こうという覚悟をもって聞くことが大事。そうでないとパラボラアンテナのように相手の思いをキャッチすることができない」
「言葉も大切だけれど、雰囲気を感じ取ることが大切」
「自分が『聞けている』と思うときは、音を聞いている。楽しい話をしていても、沈んだ音で話しているときは本心と違う」
「肌から吸収するかのように、ストンと腑に落ちる瞬間がある。『これが察することか!』と思う。すると『もっともっと聞きたい』と思う」
「トンボのたとえ話がいい。トンボが動きたいように動かせてあげること、それを絶対尊敬で見つめつづけること」
「観察の重要性を痛感。相手に話してほしかったら、相手が関心をもっている話題を提供することも大切」
やぶちゃんからは、
「観察に徹すると、自分の気配が消えるんです。相手が動物でも人間でも同じです。観察と周波数同調によって、聞く力は高まります」
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さて後半は、最近、全国各地の「わもん」勉強会でやぶちゃんがスターマインのように打ち上げまくっていらっしゃる「二人羽織わもん」へ。
話し手と聞き手の会話を、羽織役の一人が聞き手の背後で聞きながら、「場の最終責任者」となって、聞き手をサポートします。
参加者の中から、お一人が聞き手、お一人が話し手、そしてやぶちゃんが羽織役になりました。
体験を終えて、「子どもの話が聞けない」という聞き手さんの感想は、
「『ここは待って』と何度もいわれた。自分でつっこみたいところがたくさんあった。待つことの大切さを教わった」
やぶちゃんからは、
「聞き手が自分自身の周波数を強く送ると、話し手はいらだちを感じてしまいます。自分がイライラして、待ちきれずにつっこんでいってしまうと、相手は話せなくなるんです」
「ジャッジしないこと、受容すること。それから、音程、音階、音調、音種を話し手に合わせることが大切です。自分の思いから離れるためにも、音にだけ、徹底的に集中します」
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最後に全員から、二人羽織わもんを含む今回の感想……
「トンボを何としても獲りたい! という思い、ワクワク感も大切」
「相手の話を聞くよりも、自分が質問したくなってしまうことを再認識」
「音階を合わせることがまったくできていなかった。話していると自分と相手を重ねてしまうクセも」
「仕事先では聞けても、家族の話が聞けない」
「自分が『VS態勢』をとってしまうのは、生育歴の中で比べられたことが原因と気づいた。乗り越えられる!と思った」
「今日のテーマは『わかろう』よりも『感じよう』。勉強はしばらく休んで、『感じる』ことに集中したい」
「声楽と落語を勉強したい。落語は音の強弱で笑いを起こす芸」
やぶちゃんからは、「知恵の輪と、課題・問題の共通点」のお話。
「知恵の輪は必ず外れます。でも『できない』『外れない』と思っていたら外れません」
「問題や課題も同じ。目の前に現れたとき、『解決できないはずがない!』と信じきること。これこそが解決のカギです」
「『難しい』『私にはムリ』と言っていた方が楽です。努力しなくて済むからです。一方、『できる!』と信じる人は、あれこれチャレンジします。そしていつかクリアできます」
「課題は、解決できるものです。解決できない課題は自分の前には現れません。ただ外し方を見つけるだけです」
そして締めの言葉は……
「命には限りがあります。一日一日、一生懸命生きたいと思います」
「わもん」では、「相手の命の象徴=心臓を、自分の手のひらの上に預かっている気持ちで、相手の話を聞きます。それくらいの真剣さで、それくらいに全力で、それくらい一期一会の心で。容易なことではありませんが、そういう聞き方をめざします。
ナカジ
【2012/04/11 小布施町役場行政コンサルin長野】
めざすは「みんなの納得」/小布施町役場ファシ勉
投稿者: 中島敏子
さて、4月11日、オブ中バレー部につづいては、恒例の役場ファシリテーション勉強会、略してファシ勉です。
今回は、やぶちゃんこと薮原秀樹さんが「わもんの天然モノ」と賞賛される、風味堂の大窪経之さんもご参加なさり、やぶちゃんの「わもん」を大窪さんが解説されるという贅沢な勉強会となりました。
お二人のコラボレーションで、ポイントをクリアに浮き彫りにしていただきましたので、かいつまんで振り返ってみます。
まず、ファシリテーションの最大の目的は……
「全員が納得して帰る」こと。
そのために……
1 疑問や反論が出ても、ファシリテーター自身が抱え込んで、考えて、悩む必要はない。納得しない人にはどんどん発言してもらう。みんなの発言によって、全員の納得につなげていく。
2 ファシリテーターはボール(発言権)を抱え込まない。ショートパスをこまめに回し、全員に「自分事」「油断大敵」の意識をもってもらう。そのために、常に全員を見るともなく見ている。
3 ファシリテーターの意識は「自分:出席者=1:全員」ではなく、「自分:出席者=1:1×人数」。一人ひとりとのコミュニケーションを図りながら全体へフィードバックしていく。
4 ファシリテーターが「この人の話を聞きたい」と思った人ではなく、「今、『話したい』と思っている人」に発言してもらう。
5 キーマンを見つけておく。助けてくれる人が、その場に必ずいる。困ったときは、自分で抱え込まず、キーマンにパス。
6 遅れてきた人をアシストする。これまでの会議の流れと現状について、ポイントを伝えて、情報をシェア。誰一人、アウェイ感、ビハインド感をもたないように、みんなが気分よくいられるように。
7 「この人たちが整うと、この場全体が整う」という人を見分ける(たとえば、連続展開している会に初参加の人など)。思いをできるだけ吐き出し、気持ちをすっきりさせ、「聞く」状態になってもらうよう心を配る。
8 一人ひとりから常に情報収集する。発言を受けて、その背後にある思いを察する。仮説を立てながら聞き、「人物像」の空欄をどんどん埋めていく感じ。
9 話の聞き方は、「声の変化を聞く」「話が長くなりそうな人には、息継ぎの瞬間などをとらえて一旦パスを引き取る」「他の人の発言に対するうなずき方を見て、次に発言してもらう人を絞り込む」「納得しない人に対しては『教化より感化』。すでに納得している人の体験談、今の実感などによってサポートしてもらう」などなど、どこまでも「わもん」です。
……というように、やぶちゃんと大窪さんの「舞台裏解説」を拝聴して「ほほー」「ははー」「へええー」と感心しつづけているうちに、たちまち1.5時間が過ぎました。「わもんの天然」お二人の場づくり、いつもながらお見事です。
ナカジ
【2012/04/11 小布施町役場行政コンサルin長野】
自分事化→本気度アップ/オブ中バレー部メンタルコーチ
投稿者: 中島敏子
4月11日に、オブ中(小布施中学校)男子バレー部のメンタルコーチミーティングを見学させていただきました。
いつものことながら、このミーティングは気づきと感動の連続です。
見学チームの大人たちが思わず涙する場面すらあります。
冒頭、集まったメンバーの表情をぐるりと見渡して、
「みんな、たくましくなったね。声を聞かなくても感じます」とメンタルコーチやぶちゃん。
「あと5カ月で引退」
3年生のこの言葉を皮切りに、メンバー一人ひとりが、今の思いを発表していきました。
「一昨年も去年も全中(全国大会)へ出場したけれど、このままで大会に間に合うのか、ちょっと心配。」
発言を受けて、やぶちゃんは「それ、本音やな。心配してるね。ところが、いままでのように『不安』ではなくて、『心配』って言ってるんだよね。この違いは何?」と鋭くコメント。
すると3年生が「不安とか言ってる場合じゃない。もう引退だから。」
つづく2年生から「今年、全中に行けなかったら、来年、自分たちの代でも行けない。(自分はまだ2年生だけれど)自分にとっても引退と同じような感じ。今年を大事にしたい。先輩たちのサポートではなく、『一緒に全中に行きたい』という思いがある。」
この言葉を引き取って、やぶちゃんがおっしゃったのは……
「自分事化」
「本来なら2年生は『先輩、がんばってください』でいいのに、他人事にしていないね。意識を3年生側にもっていって、自分事化してくれたね」とやぶちゃん。
「先輩たちをサポートします」で終わらせることなく、「自分たちの引退」を視野に入れたことによって、2年生の当事者意識がぐっと高まり、これからの数カ月がとても切実なものになり、本気度がアップしている、ということです。
「これはすごくいいことです!」
みんなの今の思いを聞いた後、井戸端わもん、
そして「やぶちゃんと一問一答」という直感企画がありました。
メンバーの一人から、「自分のポジションではできないプレーを、ときどきやりたくなってしまう。そんなとき、どうしたらいいですか」との質問。
やぶちゃんはきっぱり「答えは自分の中にあるから、やぶちゃんは答えを言いません。自分で気づいてもらうしかないんです」。
他のメンバーからコメントが返ってきました。「気持ちはよくわかる」と共感する人。「でも、そのポジションを守れるのは一人しかいないから」と励ます人。
そして最後に監督の多田先生がズバリ、「そう思うのは当然です。でも君のポジションは決まっています。
その思いをもちながら、自分のプレーをするしかありません」。そして「自分がそのプレーをしないからこそ、遠慮なく文句も言えるんです。もっと文句を言っていいよ。強いチームになればなるほど、そうだから」。
仲間たちと監督の言葉を受けて、何ひとつ状況は変わっていないにもかかわらず、質問したメンバーは「スッキリした。これからは遠慮なく(思ったことを)言います」と笑顔です。
自分の気持ちを聞いてもらい、心が軽くなったこともあってか、このメンバーから「そろそろ不安がピークになりそうなメンバーがいる」とご指名が。
呼ばれたメンバーが、「自分が一番経験が浅い。自分が失敗して、みんなに迷惑をかけることが不安」と、なかなか言えなかった思いを話してくれました。
このメンバーへ、全員から一言ずつ、コメントがありました。
「1年前は自分も同じ気持ちだった。その思いを受けとめて、チーム(の闘志やムード)を上げていきたい」
「最近、元気がなくなっていたのを、見てくれていたメンバーがいてよかった」
「不安をみんなで共有して戦えるのは、オブ中しかいない。試合の大事な場面で、メンタルの差が出る」
最後にやぶちゃんから「不安なときには『不安』と、苦手なものは『苦手』と言えることで、すごく楽になれます。
メンタルはやぶちゃんの担当だから、大丈夫。必ず強くなれます」。
思いを素直に出せる場があること、聞いてくれる仲間がいること、互いの思いを共有できること。
みんなが「わもん」の気持ちになれたとき、思いはつながって、一人ひとりの、そして結果的にチーム自体の、力が高まります。
シェア+自分事化→本気度アップ。大人もまったく同じだと思います。
毎度毎度のことですが……
今回も、ただただエネルギーをいただいてのおいとまとなりました。
ありがとうございます。
ナカジ