3-1 空腹になれるダイエット脳
ビックホワイ、応援力、継続する感情コントロールの3本柱を支える為に、いくつかのダイエット脳(思考)が必要だと思います。その中で、「空腹になれる」というのは、ダイエットを志す人にとって、必ず手に入れたいダイエット脳(思考)です。
私だけではなく、ダイエットイコール、空腹との戦いというイメージがあると思います。お腹が空いていて寝れますか?と、よく聞かれますが、やはり、お腹が空いて眠れないというのは一般的にも強烈なマイナスイメージで、眠れない様子を想像しただけで、ダイエットに着手する気持ちが失せてしまいます。
私が、そのマイナスイメージを克服できたのは、禁煙の成功がキッカケだと思います。
禁煙をして3年目に入りますが、私はあまり苦労せずに禁煙を継続することができました。
禁煙に成功した時点でダイエットに必要なダイエット脳ができていたのだと思います。
タバコを吸いたいという欲求と、空腹で眠れない時の思考チェンジの方法は近いというより、むしろ全く同じなのではないかと思っています。
今回は、禁煙した時のお話を少し混じえながら進めていくことになりますが、考え方は一緒だと思いますので違和感なく聞いていただけると思います。
禁煙で一番難しいのは、いつもの習慣を変えるということだと思います。
例えば、食後の一服、休憩中の1本、考えが煮詰まった時の気分転換の1本などです。
このタイミングで吸っていたという習慣が一番、心を苦しめます。
「いつも吸っていた時に吸えない」という苦しみです。
そうなんです。「制約の中で十分に楽しむ」でも書きましたが、制約がつくと人は途端に苦しくなるようです。
正にダイエットもそうですよね。ダイエットで一番難しいのは生活習慣、特に食習慣を変えることです。
食事制限をする時に感じると思うのですが、「いつも食べていた時間に食べられない」「いつも食べていた量を食べてはいけない」などとよく似ています。
禁煙の場合、このような時にどのような、思考チェンジしたかをお話します。
「僕は(私は)、こんな時に、吸いたくなるんだ」とまるで、他人事のように思うようにしたのです。
頭(脳)が自分、身体が他人です。そのように考えると、以外と冷静に自分のことを客観視できるようになります。
イメージの問題ですが、そうすると頭(脳)と身体が分かれます。
お腹が空いているのは身体で、頭(脳)ではそうなんだと思えるようになります。「僕は(私は)、お腹が空いているんだ(タバコが吸いたいんだ)」という感じです。
実際にお腹が減ったり、タバコを欲しているのは身体です。
頭(脳)は、身体がそうなったことを感じているだけですから、頭(脳)が身体のことを他人事にしてしまえば、苦しくなくなると思うのです。
お腹が空いたという現象を感じるだけで、食べられない惨めさとか、情けなさというものはなくなります。タバコでも同じです。
頭(脳)が身体に起こっている現象を、実際よりイメージを増幅させている可能性があると思っています。
お腹が減って眠れないと頭(脳)が思ってるだけなんです。体は眠くなれば、寝てしまいますし、タバコを吸う時間がないほど忙しい時というのは、吸わなくても平気なはずです。
頭(脳)が身体以上に反応してるので、お腹が減って眠れない、タバコが吸えなくてイライラするということになるのです。
もう少し説明します。頭(脳)と身体と表現していますが、心と身体と言い換えてもいいと思います。
心を身体から離して俯瞰する感覚です。
いかがでしょう?
これに慣れてくると、お腹がグゥ〜となっても、「あっ!お腹がなったな」とスルーできるようになります。
身体が、お腹が減った現象だけを感じて、頭(脳)では事実だけを受け止めるのです。
「お腹が空いたんだな」という感じです。
もっと慣れてくるとグゥ〜となる度に、体重が減っていくような気がして、お腹が空いてる状態がイライラするよりむしろ歓迎する気にさえなります。
これが空腹になれた状態だと思います。
いかがでしょう?ずいぶんイメージが湧きましたか?
この思考術、心を身体から引き離して俯瞰するという思考術にさえ気づくことができれば、誰にでもできる思っています。
心と身体を引き離すという感覚を、普段あまり意識していないだけなんです。
これはダイエットに限らず、色々な場面で役に立つ思考術です。職場での自分の立ち位置や、家庭で起こっていること、心と身体を引き離して状況を俯瞰することによって、普段見えないものが見えてきます。是非、試してみて下さい。
空腹になれることは個人差があると思いますが、大変な重要な部分です。冒頭にも書きましたが、必ず手に入れたいダイエット脳(思考)です。
これを手に入れると、ダイエット成功は加速すると思います。
Mr.くろちゃん