【2012/06/12 長野〜小布施】
特急スノーモンキーで小布施に向かいま〜す!
小布施5Daysのスタートです(^^)v
【2012/5/16 交流ブックラブ】
5月16日、3本目は千年樹の里での交流ブックラブです。
この日は、第1回白帯心徒塾in小布施でさせていただいた「聞き書きとわもん」のツールを使って、やぶちゃんの心の奥底にある思いを「音」から感じ取り、そのスピーチにタイトルをつけることによって「やぶちゃんが一番言いたかったことは何か」を言葉にしてみる、というワークをやりました。
自分で考えたツールで、ワークをやることになるとは思っていませんでしたが……やってみると、これがなかなか難しい(笑)。4月の白帯心徒塾へご参加くださったみなさま、今さらではありますが、あんなにもがんばってくださって、ありがとうございました!
さて今回は、タイトルづけのポイントが、大きく分かれる結果となりました。
一つは、ゼン君の心の成長にフォーカスする、というアプローチ。
もう一つは、子どもの話を本気で聞くことの大切さにスポットを当てるアプローチ。
そしてもう一つ、すべての参加者とやぶちゃんが、「やられた!」と思ったアプローチ……このさい、その方が考案されたタイトルをご紹介させていただきます……
「祝・第1回白帯心徒塾in小布施」!!!
まいりました。盲点でした。
やぶちゃんのスピーチ冒頭の声が、非常に弾んでいたこと、そしてやぶちゃんが、このスピーチを行うことによってナカジのワークをがっちりサポートしてくださった事実の背景にある思い、などなどをトータルすると、これしかない! と、その方は思われたそうです。
やぶちゃんと接していて、時折感じることですが、目の前の話し手の話を聞きながらも、「話し手の思いの周囲にあるもの」をものすごく見ていらっしゃいます。「わもん視界」(「聞界」?)の広さ(width)と高さ(height)と奥行(depth)が凄まじいのです。視界を広くもってこそ、目の前の話し手の思いにも、いっそう集中できる、そんな印象です。
「見るともなく見る」「聞くともなく聞く」あの感じです。執着しない。同時に、外さない。すべてと、等しく、くまなく、つながっている感じです。
「わもん」をするときに、聞き手がどこまでを視界(聞界)に収めるか、それが聞き方にも、聞いた結果として生まれてくるものにも、少なからず影響するものと思います。「祝・第1回白帯心徒塾in小布施」というタイトルにも、考案者の方の視界の深度が作用しているのではないか……と思いました。
そしてなぜか結果的に(やぶちゃんの直感仕込み的に?)、2日後の第2回白帯心徒塾in小布施へ向けて、みなさんからナカジが温かなお励ましをいただく格好となり……小布施在住者の幸せを、しっかりと、かみしめました。……わたふさんが「小布施のみなさんはいいですね! こんなにすばらしい仲間がいて!」とおっしゃっていたお気持ち、よくわかります。
【2012/5/16 小布施町役場ファシリテーション勉強会】
この日の2本目は、役場のファシリテーション勉強会、略してファシ勉。
「今日はみなさんにイリュージョンを体験していただきたい!」
高らかな宣言のもと、やぶちゃんが繰り出した必殺技は、そうです、「1:N二人羽織わもん」!
会の主催者である役場の宮崎さんがファシリテーター、やぶちゃんが羽織となって、参加者全員の会話を回していきます。
まずは宮崎さんが羽織なしで単独ファシリテーション、続いてやぶちゃんを背負っての二人羽織ファシリテーションを行い、その違いを明らかにすることで、宮崎さんの課題をあぶり出すという趣向です。
博多から「わもん」修行に来られた「わたふ」さんに提起いただいたお題は、「小布施の魅力とは?」。
最初に宮崎さんのすぐ隣にいたAさんが指名され、Aさん戸惑いながら回答。
つづいてAさんの隣のBさんを指名したことから、勢い、座席の並び順での発言という流れに。宮崎さんはお一人お一人の発言を丹念に受けとめながら「なるほど、では○○さん」「なるほど、では△△さん」。
6番目に指名を受けたCさんは、話題を次々と拡げて、いわば「会話ボールをキープ」の状態。Cさんのお話が節目となるまで、宮崎さんも参加者も、じっと聞き入ります。
ここで「ストップ」がかかり、羽織やぶちゃん登場。
作戦タイムの後、宮崎さんが開口一番おっしゃったのは「Dさん、小布施の魅力を一言で言うと?」。
この最初の質問で場の空気がパッと変わりました。
「一言で」との投げかけによって、「アンチクライマックス方式」へ誘導されていく、発言の組み立て。
加えて、一人ひとりの発言がギュッとコンパクトに。
自然とボールキープ状態はなくなり、ショートパスが素早く軽快に回っていく運びとなります。
前半は「一直線」という印象だったのが、後半は網目を描くように激しくクロスしていく、会話の動線。
誰がいつ指名されるかわからないという緊張感。全員の参加意識、集中力の高まり。
発言が新展開を見せると、すかさずファシリテーターがキーワードを拾って全体へフィードバック。
要所要所で、お題を提起された「わたふ」さんへ戻し、テーマの確認と、納得の深化、疑問の核心への接近。
全体の流れを受けて、話をまとめてくれそうな参加者へ委ねる総括。
さらに、ダメ押しの総括。
……という運びの中で、「みんな小布施ラブ!」というキーワードが、いつの間にか場の真ん中に鎮座し、共有されていました。
ファシリテーションを終えて、やぶちゃんから……
「ファシリテーターはなるべくボールをキープしない」
「発言が長い人にも、息継ぎの瞬間がある。そこをとらえてパスを引き取る」
「一人ひとりが何を考えているか、表情や目の動き、動作から常に推察」
「次の発言者にどんな言葉をかけたら、その発言者が『満足できる』かを考えて」
「誰かが発言しているとき、聞いている全員が受け身でいられない状態をつくる」
「指名する相手によって、音調、音階、音種をすべて合わせ、話しやすい状況をつくる」
参加者のみなさんから……
「『一言で』という話題の絞りこみによってパス回しが早くなる」
「ポイントが絞られると考えやすくなる」
「テンポが速くなると場が盛り上がる」
「羽織やぶちゃんが入った後半は、全員が均等に話せた」
「前半は『次に指名する人を見つける』印象だった。羽織がついた後は『人が見つかる』感じ」
「自分が話したいと思った瞬間、すかさず指名してもらうと、満足度が高い」
「発言者の話を『聞きに行く』とテンポがズレる。聞きに行かなくても『自然に入ってくる』感覚が必要」
「聞き入ったら遅い。考えた遅い。ファシリテーターは非思量であること。思考停止状態であること」
「『自分』を出さない。その場に『自分』を存在させなくなったとき、聞ける」
そして最後にやぶちゃん。
「ファシ勉で絶対にブレない軸、それは『宮崎さんが必ず名ファシリテーターになる』と信じきること。そのために今、宮崎さんに唯一必要なのは、『テンポ』。ファシリテーションは、話の内容よりもテンポ重視です」
【2012/5/16 オブ中男子バレー部メンタルコーチ/後編】
■■■
4日前にケガをしてしまったメンバーに向けて、仲間から
「自分にも経験がある。焦りもするけれど、コートを離れてこそ、わかることもある。自分のポジションを外から確認できる」
「体力づくりやパスなど、できることをやって、次の試合に臨もう」
「夏の大会には間に合う。毎日体を動かせば、体力も落ちない」
焦りや不安は、ケガをしたメンバーだけでなく、チームの全員にあると思います。それでもネガティブな言葉は一つも出てきません。みんなが自分のこととして受けとめ、本気で何とかしようと思っていることが、言葉から伝わってきます。
■■■■
「引退まで最長90日。どんな思いで過ごしたいか、仲間へ向けて、伝えてください」。やぶちゃんの言葉を受けて、
「まだ90日もある。いろんなことがもっと上手になれる。技術だけでなく、『このチームで』何ができるか。結果ももちろんだけれど、後輩に何を残せるかを大切に。どういう姿でやっていたかを、1、2年生に伝えたい」
「チームの目標は日本一。でも、バレーだけでなく、日常生活でも、人間的にも、日本一をめざしたい。そうでなければ日本一にはなれない」
「自分たちがどう輝けるのか」
この言葉を聞いた瞬間、やぶちゃんの目が光りました。
「いい言葉だね! 今後はこれをテーマにしてやっていかない? すごくいいオブ中の伝統ができていきそうな気がする」。
やぶちゃんの言葉を受けて、井戸端わもんでも
「練習や地区大会で、どんどん輝いていって、全国で最高に輝きたい。負けても悔しい顔をしない。それも後輩に残せること」
「元気なこと、一生懸命なこと。これがオブ中の伝統。結果は最後についてくる」。
そして最後に全員から一言ずつ。
1年生からは「ネットの張り方から優しく教えてくれた先輩たちの背中を見て育ってきた」「先輩たちの輝く姿をしっかり目に焼きつけたい」「たくさん応援して、一緒に全国へ」。
2年生からは「先輩たちに1秒でも長くコートにいてほしい」「コートの外からでも全力で応援する」「日本一をめざして、いい思い出を一つでも増やしたい」。
3年生からは「悔いを残したくない。1日1日、大切に、全国へつないでいきたい」「いままでついてきてくれた1年生を、全国大会へ連れて行ってあげたい」「まずは初戦から。大切に積み上げていきたい」。
■■■■■
最後にやぶちゃんから、一念無想のための秘技を伝授。
「ここ一番で平常心を保つため、自分が緊張していることを忘れるには、一つのことに意識を集中するとよいと思います。一念無想です。そのための呪文をお伝えします。
『いま・ここ・自分』です!
『メンタルがやばい!』と思ったら、これを10回くらい唱えてください。次のカットがうまくできるかどうか、という不安より、『いま・ここ・自分』です。
自分が緊張しそうだな、と思ったら、手の甲に『いま・ここ・自分』と書いて、いざというときに、それを見ながら、素早く10回唱えれば、大丈夫です!」
いつもながら、年齢・性別・職業等を問わず、誰もが活用できるご助言をいただきました。
そしてチームの一体感。思いやりの深さ。前回確認した「自分事(じぶんごと)化」の意識の高さ……。
メンバーの思いを聞いていると、つい涙目になってしまいます。それほどに、やぶちゃんとチームとの信頼感の中で、素直に話せる安心空間ができているのです。
【2012/5/16 オブ中男子バレー部メンタルコーチ/前編】
やぶちゃん月例の小布施5days(だんだん日数が延びていくような……笑)。
2日目の夕方〜夜にかけては、オブ中男子バレー部メンタルコーチ、役場ファシ勉、交流ブックラブの5時間・3本修行がありました。
1本目は、オブ中男子バレー部メンタルコーチ。
今回は、3年生にとって最後の大会へ向けて、現状と課題を確認していきました。
早ければあと2週間で、長くても90日で、3年生は引退となります。
■
「悔いの残らないように」「もう、やるしかない」と話す3年生。一方で、「ピンチのときにメンタルが弱くなる」「今、出し切らないと、結果はついてこないと思う気持ちが前に出過ぎて、逆に冷静さが保てなくなる」との悩みも。
ここで多田先生ご登場。
「一人ひとり、一生懸命やってくれています。それぞれの良さがあります。レシーブをするときは、上に上げれば誰かがつないでくれると信じて。ぜひ仲間を頼ってください。その代わり、自分のところに来たボールには、必ず触る。必ず上に上げる気持ちで」
「大切なのは『勝とう』『負けちゃう』『どうしよう』ではなく、冷静に判断すること。毎日練習してきたのと同じことを、当たり前にやれれば大丈夫です」
先生の言葉を受けて、
「どんな手を使ってでも、とにかくボールを上げるようにしたい」
「『練習どおり』が大切」
と自分の言葉で納得定着させていきます。
■■
ミーティングでは、コートに立つ選手だけでなく、全員が自分の役割をみんなと一緒に確認していきます。スタメンに入っていないA君が
「自分はまだ試合に出られず、応援している。まずは審判から覚えて、しっかり練習して、少しずつ試合にも出られるようにしたい」
と話すと、3年生から
「初めのころより審判が上手になっている。サーブも上達している。大会では、どこかでA君を試合に出してあげたい」。
続くB君は
「自分も去年は試合に出られず審判をしていた。今年はA君を試合に」。
すかさずやぶちゃん、
「去年は先輩たちが『何とかB君を試合に出してあげよう』と頑張ってくれたね」。
入部後間もない1年生も、そのやりとりを見ながら
「まだ試合には出られないけれど、声を出して応援し、先輩を励ましたい」
「先輩たちはいろんなことを乗り越えてうまくなってきた。自分もがんばりたい」
と、自分のすべきこと、自分にできることを見つけていきます。
(後編につづく)
【2012/04/11 小布施町役場行政コンサルin長野】
知恵の輪、外れぬハズがない/小布施交流ブックラブ
投稿者: 中島敏子
ファシ勉のあとは、千年樹の里で開催の交流ブックラブです。
やぶちゃんこと薮原秀樹さんのご著書『わもん 聞けば叶う』から、毎回1項目をみんなで輪読し、一人ひとり、気づきや思いを発表しシェアします。
■
今回のお題は「『わかろう』よりも『感じよう』」。
以下、みなさんの気づきの言葉をご紹介させていただきます。
「聞こうという覚悟をもって聞くことが大事。そうでないとパラボラアンテナのように相手の思いをキャッチすることができない」
「言葉も大切だけれど、雰囲気を感じ取ることが大切」
「自分が『聞けている』と思うときは、音を聞いている。楽しい話をしていても、沈んだ音で話しているときは本心と違う」
「肌から吸収するかのように、ストンと腑に落ちる瞬間がある。『これが察することか!』と思う。すると『もっともっと聞きたい』と思う」
「トンボのたとえ話がいい。トンボが動きたいように動かせてあげること、それを絶対尊敬で見つめつづけること」
「観察の重要性を痛感。相手に話してほしかったら、相手が関心をもっている話題を提供することも大切」
やぶちゃんからは、
「観察に徹すると、自分の気配が消えるんです。相手が動物でも人間でも同じです。観察と周波数同調によって、聞く力は高まります」
■■
さて後半は、最近、全国各地の「わもん」勉強会でやぶちゃんがスターマインのように打ち上げまくっていらっしゃる「二人羽織わもん」へ。
話し手と聞き手の会話を、羽織役の一人が聞き手の背後で聞きながら、「場の最終責任者」となって、聞き手をサポートします。
参加者の中から、お一人が聞き手、お一人が話し手、そしてやぶちゃんが羽織役になりました。
体験を終えて、「子どもの話が聞けない」という聞き手さんの感想は、
「『ここは待って』と何度もいわれた。自分でつっこみたいところがたくさんあった。待つことの大切さを教わった」
やぶちゃんからは、
「聞き手が自分自身の周波数を強く送ると、話し手はいらだちを感じてしまいます。自分がイライラして、待ちきれずにつっこんでいってしまうと、相手は話せなくなるんです」
「ジャッジしないこと、受容すること。それから、音程、音階、音調、音種を話し手に合わせることが大切です。自分の思いから離れるためにも、音にだけ、徹底的に集中します」
■■■
最後に全員から、二人羽織わもんを含む今回の感想……
「トンボを何としても獲りたい! という思い、ワクワク感も大切」
「相手の話を聞くよりも、自分が質問したくなってしまうことを再認識」
「音階を合わせることがまったくできていなかった。話していると自分と相手を重ねてしまうクセも」
「仕事先では聞けても、家族の話が聞けない」
「自分が『VS態勢』をとってしまうのは、生育歴の中で比べられたことが原因と気づいた。乗り越えられる!と思った」
「今日のテーマは『わかろう』よりも『感じよう』。勉強はしばらく休んで、『感じる』ことに集中したい」
「声楽と落語を勉強したい。落語は音の強弱で笑いを起こす芸」
やぶちゃんからは、「知恵の輪と、課題・問題の共通点」のお話。
「知恵の輪は必ず外れます。でも『できない』『外れない』と思っていたら外れません」
「問題や課題も同じ。目の前に現れたとき、『解決できないはずがない!』と信じきること。これこそが解決のカギです」
「『難しい』『私にはムリ』と言っていた方が楽です。努力しなくて済むからです。一方、『できる!』と信じる人は、あれこれチャレンジします。そしていつかクリアできます」
「課題は、解決できるものです。解決できない課題は自分の前には現れません。ただ外し方を見つけるだけです」
そして締めの言葉は……
「命には限りがあります。一日一日、一生懸命生きたいと思います」
「わもん」では、「相手の命の象徴=心臓を、自分の手のひらの上に預かっている気持ちで、相手の話を聞きます。それくらいの真剣さで、それくらいに全力で、それくらい一期一会の心で。容易なことではありませんが、そういう聞き方をめざします。
ナカジ